DIY 〜何でも自分でやってみよう〜
日本はそろそろ行楽シーズンでしょうか?天気の良い日にお弁当を持ってピクニックや運動会なんて良いですよね。青空の下でみんなと食べる鳥のから揚げや卵焼き、ポテトサラダにおにぎりなどはこの季節に最も合うような気がします。それにしても改めて考えてみると、忙しい朝にお弁当を手作りする日本の文化は素晴らしい!こちらではランチはたいていサンドイッチと果物程度でとっても簡単。毎日同じはつまらないだろうと、先日お弁当に肉と野菜の炒め物を作っていたら、夫がびっくりして「朝からがんばりすぎだよ!」とキッチンに飛んできました。おかず一種類なんて、日本の感覚では手抜きのお弁当だと思ったんですけれどね。
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手作りといえば、皆さんはDIYという表現をご存知ですか?日本でもホームセンターなどでDIYの文字を見かけるようになりましたが、これはもともとDo It Yourselfの略で「自分自身で作ろう、やろう」という意味です。文字通り、専門家や業者に任せずこちらの人はたいていのことを自分でやってしまいます。なぜかというとその方がコストが安いから。もちろん自分でやる方が楽しめるし思ったとおりに出来るからという理由もあります。代表的なものが家のリフォームで、専門店へ行けば本当にびっくりするほどありとあらゆるアイテムが揃います。部屋の壁を塗るためのペンキは色、原料、仕上がり具合が様々のサンプルが並んでいますし、バスルームやキッチンに使える色んな蛇口、シンク、タイル、さらには玄関用ドアや窓までたくさんの種類が見つかります。特に壁塗りは自分でやる人が圧倒的に多く、私の周りにもリビングの壁を上品なラベンダーパープルにしている人や、バスルームの壁をグリーンで塗ってその上から素敵なお花のアートを自分で描いちゃった人などがいます。全部自分でやるなんて、なかなか度胸が要りそうですが、こういった専門店では店員に尋ねれば上手にリフォームのコツなど教えてくれますし講座なども提供していますので、初心者でも安心してチャレンジすることが出来るのです。
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結婚式の準備もDIY用品が豊富なのでかなりの部分を自分で出来ます。こちらでは会場を決めてそこのスタッフに色々相談するという日本のシステムとは大きく異なり、フリーのプランナーを雇って会場選びから細かなことまで依頼する方法もありますが、料金が断然お高くなりますので、多くの人は自分たちや家族・友人で様々なことをやってしまいます。招待状作成はもちろん、会場の飾り付け、テーブルセッティング、引き菓子の準備など、雑誌やインターネットのリソースを使い、花嫁さんがプランナーとしてイメージを形にしていきます。
その他にも、引越しや中古車売買、リサイクル品セールも自分でやる人が多いです。引越しはトラックやトレーラーを借りて自分で荷物を運ぶ。中古車はディーラーもありますが、売りたい車に“For Sale! Tel○○・・・”なんて連絡先を書いてそのまま走っている人を良く見かけます。週末になるとリサイクルできるものを自宅で売るGarage Saleや Yard Saleをあちらこちらでやっていますし、チャリティーや資金集めのためのCar Washも良く見られます。とにかくこちらの人はDIYが当たり前。
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「失敗したらどうしよう」とか「面倒くさそう」と思う人もいるかもしれません。でも、何につけてもチャレンジすればコストが抑えられるだけでなく、新しい人と知り合ったり、値段の交渉をしたりというプロセスも楽しめ、素晴らしい達成感も味わえます。少しくらい失敗してもなんとかなるから大丈夫。どんなことも『なんとか自分でやってみる』というスタイルそのものが、特に海外留学や海外生活で身につく財産のひとつかもしれません。
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