凍えるようなポーツマスの冬
あっという間に今年の最終月を迎える時期になってしまいました。私がいるポーツマスは英国海軍の主要基地、つまり海に囲まれた港町なので、イギリスの冬という寒さに加えて凍えるような風が吹いています。東京では体験しない寒さに耐えるため防寒具と熱いコーヒーが手放せません^^;
12月中旬にはクリスマス休暇が始まり1月はほぼ試験期間となるため、前期の授業は実質あと2週間ほどで終わることになります。学部や授業1つ1つによって試験や課題は様々ですが、おそらくほぼ全学生が休暇前に提出しなければならない課題を抱えているので、この2〜3週間はイギリス人の学生も留学生も関係なく多忙を極めています。
JCFLで学んだエッセイの基本が大活躍!
私はEnglish Studiesというコースに在籍していることもあり、単に英語を学ぶというだけではなく、言語学に関わる授業も多いため、課題はエッセイ形式のものが中心です。エッセイと言っても種類は様々で、たとえばIndependent Projectという授業では自分でテーマを設定し、仮説を立て、それに基づいて参考文献を読み、時にはアンケートを作成してインタビューを行い、その結果を分析して自分なりの結論を導き出します。ちなみにこのプロジェクトは日本の大学で言う卒業論文にあたるものです。
エッセイにも種類があると言いましたが、大学の課題でいわゆるwritingを求められた場合、そのテーマは様々でも基本的な書き方というものはほぼ決まっていて、それがacademic writingと呼ばれているものです。タイトルがあり、エッセイ全体に対しての要約があり、目次、序論、本論、結論…実際にはさらにいくつかのセクションがあるのですが、この流れは共通です。
私はJCFLでの授業を通してこの基本的なルールはわかっていたのでつまずくことはありませんでした。英語の長文を書くというとどうしても単語や文法などの英語力ばかりが不安になってしまいますが、実はこのacademic writingというルールがとても大切で、イギリス人の学生でも悩むところなのです。チューターや各授業の先生が何度も留学生の私達に言うことは、いい英文とは決して難しい単語や文法を使うことではないということ、大前提は読み手が理解できるかどうかだということです。とはいえ英語力が重要なことにも変わりはありません。「基礎的な英語力」と「大学で学ぶためのスキル」その両方を同時に修得し高めていけるのがJCFLの留学科です。実際に留学してから、それを本当に実感。JCFLに在籍している時は授業と課題にひたすら苦労してばかりでしたが(笑)
様々な国からの留学生と英語で交流!
イギリス人の学生でも悩む、と言いましたがこれは別の学科で学んでいる日本人の友達から聞いた話です。というのも前回のレポートで書いたように私のいるEnglish Studiesという学科は留学生のみで構成されているので、私が受ける授業ではあまりBritishの学生と会うことがありません。英語を学んでいるのにBritishの学生と関わる機会が少ないと言うとデメリットのように聞こえてしまうかもしれませんが、まったくないわけではないですし、さらに私には様々な国籍・文化圏から来た学生達と知り合うことができました。中国、台湾、香港、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ルーマニア、もちろんイングランド、ウェールズなどなど…そして様々な国から来た私たちは国籍に関わらず英語で話すので、私は英語という言語そのものの重要性を改めて実感しています。お互いの言語を知らない人同士が英語を知ることでつながることができる、留学生活は私が1番得たかった体験を日々与えてくれています^^
順番が前後してしまいましたが10月末にあったことも少しだけ…そう、Halloweenです☆JCFLでのHalloweenも先生達の仮装に驚かされましたが、こっちではそれが普通に思える程の盛り上がり方でした(笑)。特にポーツマスは大学の建物で街が構成されていると言っていいような作りをしているので、Halloweenの夜はパブが並ぶ通りは仮装をした学生達でにぎわっていました(暗かったので写真がほとんど撮れなかったのがとても残念です…) 9月の時点で既にHalloweenグッズを販売しているお店がいくつもあったのですが、それと同時にクリスマス関連の商品も…そしてHalloweenが終わると同時に街は一気にクリスマスモードになりました。 クリスマスカードはもちろん、大小様々なツリー、オーナメントが至る所に並び、パブではクリスマス限定のメニューが始まり、私たち学生もクリスマス休暇が待ち遠しいです。その前に終わらせなければいけないことがあるんですけどね(笑)
次のレポートを書くときには2011年、私の留学生活もちょうど真ん中を迎えている頃です。Merry Christmas and Happy New Year ;)