カンザス大学ってどんな大学?
カンザス大学はアメリカ国内でも大変名声の高い有名な大学です。理由のひとつは、男子バスケットボールチームが大変強いということです。大学の学生は2万8千人で、そのうち留学生が2千人です。90%が白人、3%がアフリカ系アメリカ人、4〜5%がアジア人です。
近く(30マイル以内)に、公立と私立のカレッジがいくつかあるので、希望すれば、こういった大学で講義を受けて、カンザス大学で単位を認めてもらうことも可能です。私も会計学のコースを一つ、ベーカー大学で受講しました。カンザス大学はローレンスという町にありますが、この町自体が大学町です。たくさんのカフェやバーがあり、ときどきはめをはずす人もいますが、とても安全な町です。真夜中に一人でスーパーに行っても全く問題ありません。ただ、車を持っていないと、少し不便に感じるかもしれません。30マイル離れたところにカンザスシティーがあり、そこにはローレンスよりも多くののカフェやバー、コンサートホールなどがあります。私はローレンスでの留学生活をとても満喫しました。
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生活費は安い!
カンザスでの留学生活は、あまりお金がかかりません。大学の外に住む場合、2部屋のアパートが月480ドル(約5万3千円)から見つかります。1部屋なら390ドル(約4万3千円)からあります。ほとんどの人が1〜2人の同居者を見つけて光熱費を分け合います。ケーブルテレビ代はたいてい部屋代に含まれます。アメリカのアパートでは冷蔵庫やガスレンジ、オーブンは買う必要がありません。アパートの部屋につています。
食費もとても安いです。カンザスシティーに行けば、ほとんどの日本の食材が手に入ります。問題は値段が約2倍ということ!たまになら、あまり気になりません。
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留学、そしてあこがれの海外就職へ
私は留学する前からアメリカの会社で働きたいと考えていました。でもその夢を実現させるためには、まず私のコミュニケーション能力を高める必要がありました。そのため、私は留学後カンザス大学に編入すると同時にキャンパスでのアルバイトを2つ始めました。一つは事務で、大学のキャンパスにあるアパートでの秘書的な仕事です。もう一つは大学のブックストア(大学生協のようなところ)でのレジ係です。どちらの仕事もお客様を相手にする仕事ですから、話をする機会が多く、時には電話で、あるいは直接、お客様の苦情処理をするために議論することもありました。このような体験は、私にとってアメリカ人と働くことに慣れ、アメリカ人が職場でどのように交流するのかを知る、大変良い機会となりました。このアルバイトの経験についても履歴書に書いたので、アメリカでの就職活動には有利になったと思います。
もう一つ重要なことは英語です。アメリカでの就職を考えたら、英語がうまく話せなければいけません。面接を受けた際に、将来上司になるかもしれない面接官と上手に会話ができなければ、採用される可能性はとても低くなってしまいます。10月にボストンで日本語と英語のバイリンガルの人たちを対象にした企業説明会(キャリア・フェア)があり、それに参加しました。その1ヶ月前から履歴書の準備をして、またその説明会に参加する企業の研究をしました。その結果、米国の世界的にも有名な4つの監査法人が参加することがわかったので、その4つに絞って説明会に臨むことに決めました。
たいていの人は3日間の説明会の間に10社ぐらい面接をするのですが、私の場合は4つの監査法人を含めて、全部で5つの会社しか面接を受けませんでした。3社では3次面接までいき、すべて採用してくれると言ってくれて、他の採用予定者とともに夕食に招待してくれました。カンザス州に戻ってから2社が最終面接を行うので本社に来てほしいと連絡をしてきました。そしてクリスマス直前に訪問したデトロイト・トーシューのシカゴオフィスは、1月に内定をくれました。そこで、私はこの会社に就職することにしました。
就職活動に費やした時間は3ヶ月でした。面接に合格する秘訣は自分自身の考えを気取らずに話し、オープンな気持ちで接すること、そして機転がきくことです。そして常に笑顔をわすれないことですね。

