留学した大学の様子
私は現在ウエスト・バージニア州にあるウエストバージニア大学(以下WVU)に留学しています。専攻はアスレティックトレーニング。私がこの大学を選んだ理由は、アスレティックトレーナー(スポーツトレーナー)のプログラムがNATA認定であること、そして大きな大学のため、設備がしっかりしている点です。
私は留学して、アスレティックトレーニングという高い英語力、好成績を要求される学部をめざしていたため、アメリカ留学後、まずはESLで勉強を始めました。授業は大学の構内を使って行われ、毎日大学の雰囲気を味わえました。最も頼りになった点は、なにか大学や日常のことで分からないことがあれば、オフィスにいって先生に聞けば、先生は分かるまでしっかり教えてくれるということでした。そういう意味でもESLはお勧めです。英語はもちろん学べるし、留学生活に早く適応できるでしょう。
さて、いよいよ大学学部課程の話になりますが、大学での留学生活はすばらしいの一言です! 大概の人は大きな大学と聞くと、いきなり行って大丈夫かなとか、先生が日本人をケアしてくれなそうとか、難しそうと言って、だいたい最初は小さな大学に行きたがります。実際、一般教養の授業では200人のクラスもあります。しかし、大きな大学だからこそ、留学生に慣れており、200人のクラスでも、10人のクラスでも、先生のオフィスに行けばしっかり分かりやすく教えてくれます。
授業の様子ですが、大規模なクラスでは先生はプロジェクターを使い授業をします。その講義はあとでプリントアウトができます。授業をしっかり聞き、予習・復習をすることで良い成績が残せます。一方、小規模なクラスでは、授業はディスカッションが中心。教授は学生にどんどん発言を求めます。最初授業中に発言するのは難しいですが、教授とコミュニケーションをとることで、これは慣れていくでしょう。また、クラスメートと仲良くなることも大切だと痛感しました。WVUは学生がたくさんいるので、どこに行っても友達が出来、それが授業にもプラスになっていると思います。
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アスレティックトレーニングの施設
大学には選手専用の練習場とトレーニングルーム(治療用)とウエイトトレーニングルーム(筋肉鍛錬用)などがあり、特にアメリカンフットボール場は圧倒的な規模を誇っています。約7万人収容可能で、普通にプロの試合で使われてもおかしくないくらいの大きさと豪華さ。室内練習場まで完備していて、フットボール選手専用の勉強部屋とコンピュータールームまであります。 いかにアメリカのスポーツ環境が優れているかが実感できます。
また、一方では選手たちとの交流もすばらしいものがあります。授業ではクラスメートとしてアメリカンフットボールの選手やバスケットボールの選手と話すことがありますが、それだけでとても世界が広がります。彼らの思い描いている未来は、まさにほんの一握りの人しか行けないNFLやNBAの世界。ただそれが冗談に聞こえないくらい、実力があったり迫力があります。また、彼らのすごいところはスポーツ面だけではなく、授業には休まず、真剣に参加すること。もちろん、宿題は忘れませんし、ある選手は常に一番前の席に座り、スポーツ選手だから勉強しなくてもいいなんて、思っていません。選手の中にはオールAという人もいます。さすがアメリカというスケールの大きさを感じます。
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便利な寮生活
大学の生活面ですが、寮は非常に心地が良いです。私が住んでいた寮は自炊でしたが、キャンパスには様々なタイプの寮があり、ライフスタイルによって選ぶことが可能です。さらにインターネットや電気ガスが使い放題で非常に便利です。近くにスーパーもあるので、日用品で必要なものはそこで買い、服や家具が必要になったら、バスで20分ほどで大きなモールに行くことが可能です。日本食を始め、何でもそろいます。
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留学そしてアスレティックトレーナーを目指して
先日わがWVUがNCAAトーナメントでベスト8に入りました(バスケットボール)。全米でたったの8校のうちのひとつになりました!自分がストレッチしてあげた選手や仲のいい選手が全国放送のテレビに出て、記者会見したり、NBA候補のものすごい選手がいるチームと戦っている姿にただただ感動しています。また、自分の先輩や、教授がアスレティックトレーナーとしてベンチに座っているのを見て、いつか自分もあそこに座れるようにがんばるぞ!と決意を新たにしています。日本でもそろそろNCAAトーナメントの様子がケーブルやニュースなどでも放送されると思います。いつかはテレビで自分の姿を見せられるようにがんばります。
★夏休みに帰国した小島さんが来校してくれました






