こんにちは!2010年度1回目のTOEFL/IELTS基礎講座です。
このコーナーでは、英語圏への留学を目指している皆さんのために、正規留学に必要な英語の試験、TOEFLとIELTSについて、その学習ポイント、スコアアップのためのヒケツ等を分かりやすくご紹介していきたいと思います。
あくまでも「基礎講座」ですから、対象となるのは留学を目指して今後英語の勉強を始めようと思っている人、IELTSやTOEFLの本格的な勉強の前に英語の基礎力が不安な人などです。
第1回と第2回は、TOEFLとIELTSがどのような試験なのかについて確認しておきましょう。第3回以降はTOEFLとIELTSを交互に取り上げて、簡単な練習問題とその解説、さらに効果的な学習方法についても説明します。
TOEFLとは、アカデミックな英語運用能力を判定する試験です。アメリカやカナダの大学や大学院を目指す留学希望者は、TOEFLで必要なスコアを取らなくてはなりません。大学によって必要なTOEFLスコアは異なります。
アメリカのコミュニティー・カレッジと呼ばれる2年制の短大ならば、iBT(Internet Based Testの略。インターネットを利用したテスト)で55点というのが目安です。これは英検で言えば、だいたい2級程度というところでしょうか。4年制大学ならばiBT61点から80点というのが目安です。こちらは英検で言えば、だいたい準1級レベルになります。カナダの短大や大学はiBT80点が目安です。
テストは、リーディング(60〜100分)、リスニング(60〜90分)、スピーキング(20分)、ライティング(50分)で構成されています。
リーディングは700語ほどの文章を3〜5種類読み、各文章に12〜14問の設問があります。リスニングは3分ぐらいの会話を2〜3種類聞き、それぞれの会話に5つ設問があります。また、大学の授業で行われる講義を4〜6種類聞き、各講義に6つ設問があります。
スピーキングは、2種類の問題が設定されています。まず、Independent Taskといい、好みや理由を問う問題と支持する意見と理由を問う問題が出題され、それぞれ15秒で答えを用意し、45秒間英語で解答する問題があります。また、Integrated Taskといい、英文を読み、それに関するディスカッションを聞き、要約したり、問いに答える問題が2問出題されます。これは、30秒で答えを用意し、60秒間英語で答える形式です。
スピーキングの最後の問題は、大学生活を想定した会話や文章を聞き、要約したり問いに答える問題で、20秒で解答を用意し、60秒間英語で答えるものです。スピーキングは、マイクを装着したスピーカーを着け、録音した内容をオンラインで送信し採点されます。
ライティングは2つ設問があります。ひとつは、Integrated Taskといい、英文を読み、それに関する授業内のディスカッションや講義を聞き、それに関して150語〜225語程度で要約する問題と、Independent Taskといい、設問に対して自分の意見を述べるエッセイを300語ほどで書く問題が出ます。
IELTS同様、総合的な英語力が問われています。マークシート方式だった以前のTOEFLは、文法問題が出題されていましたが、高いスコアを取るためには、基本的で正確な文法力が不可欠であることはいうまでもありません。文法問題が無くなったとはいえ、受験者が正確に文法を使いこなしているかどうかももちろん採点基準に含まれています。
TOEFLの効果的な対策、学習方法というものは存在します。ぜひこの基礎講座を利用して、留学への一歩を踏み出してください。
次回はIELTSについてお話します。
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