Vol.1 夢はフランスに住むこと?
Japan Expoに参加した3人のフランストーク
「ボンジュール!」(こんにちは!)、アジアヨーロッパ言語科 フランス語+英語専攻2013年度卒業の石井です。フランス語は知らないという方でもこの挨拶は聞いたことありますよね。実はみなさんは日常の中で意外と多くのフランス語を見たり聞いたりしています。
例えば、多くの人が毎朝食べるもの、パン(du pain)もフランス語です。カフェ(un cafe)やパティシエ(un patissier, une patissiere)もフランス語ですね。フランス語を勉強すると街中の看板の意味がわかってすごく面白いですよ!
さて、上で紹介した日常にあるフランス語を見てみなさんも気がついたと思いますが、フランス語の表記には単語の前に何か付いていますよね?しかもパティシエには2つの単語があります。実はフランス語には「性」があります。「un」がついているパティシエと「une」がついているパティシエがありますが、unの方は男性のパティシエです。uneは女性のパティシエです。なのでカフェ(un cafe)は男性名詞となります。
フランス語を話せると言うと、よく周りの人からは性別とかあって大変でしょ?と聞かれます。でも実際に勉強していると単語は冠詞がついて出てきますし、自然と勉強している中で慣れてしまうので単語の性で苦労したことはありません。なので上の説明で難しいと感じた人も安心して大丈夫ですよ。
フランス語についての話はこれくらいにしておいて、私と一緒にパリで行われた「Japn Expo」でフランス語を使って仕事をした2人にお話を聞いてみようかと思います。
岩崎くんと桑村さんです。岩崎くんは私とクラスメイトで2013年度卒業です。桑村さんはキャビンアテンダント・エアライン科ですがフランスに住んでいたことがあり、今回一緒に仕事をしました。2人ともすごくフレンドリーで、パリから帰国した今でも3人で集まったりしています。それでは質問をしていきますね。
Qフランス語をはじめたきっかけは?
岩崎「フランスに興味があったから…かなぁ。お菓子を作るのが好きっていうのもあるし、何よりも僕はアニメが大好きだからね!!!」
石井「確かにお菓子屋さんってフランス語だらけだよね。『ガトーショコラ』とか『ブッシュドノエル』なんかもフランス語だし最近はやりの『マカロン』だってフランスのお菓子だよね。僕自身はアニメに関してはあまり詳しくないけれど、フランスでは数年前から日本のアニメがすごく流行っているよね。パリにホームステイしていたときに『ブックオフ』を見つけて驚いたことがあったんだけど、それ以上に日本の漫画専門のお店があることに驚いたよ。
桑村さんは?何となく聞かなくても分かるけど…(笑)」
桑村「私はフランスに住んでたから…自然に…。」
石井「だよね(笑)。いつから住んでるの?」
桑村「2歳から!」
岩崎「…『クレームブリュレ』って言って!(笑)」
桑村「Creme brulee」
石井・岩崎「さすがだねー!もうネイティブそのものだよね(笑)」
Qフランス語に興味をもったのはいつ?
岩崎「僕は中学生の頃からなぁ…いろんなモノに興味をもったのもその時期だし、それらがフランス語というものに共通しているって知ってからずっとフランス語を勉強したいと思っていたんだよね。」
石井「一見、お菓子とアニメは関係ないけどフランス語という意外な共通点があったんだね。」
岩崎「そういう石井くんは?」
石井「僕は高校生の時に修学旅行でイタリアに行って、そこで見た宗教画に魅せられてしまって。たまたま好きになった絵を描いた画家がフランスの画家でそこからだね。JCFLの卒業課題ではその画家について研究をしたんだけど、フランス語の資料なんかも使えたからすごく楽しかったよ。」
Q実際にフランス語を勉強してみてどうだった?
岩崎「僕にはぴったりだったよ!この2年間はすごく楽しかった!!…フランス語の勉強は苦にならなかった!」
石井「だよね(笑)。生き生きしていたもんね。僕は大学を中退してJCFLに入ったんだけど、その大学ではスペイン語を専攻してたんだよね。でも、フランス語が一番自分にしっくりきたかなぁ。単純に授業が楽しくて気がついたらフランス語が身についていたっていう感じなのかもしれないけど…。みんな自主的に勉強をするから僕も基本的には予習がメインで授業で復習をするという感じだったからね。」
岩崎「2人で先生の文法の授業に意見してたもんね(笑)。この文法ってこうじゃないんですか!?って感じで。」
石井「確かに(笑)。分厚い文法書を片手に話し込んだりもしたね(笑)」
桑村「パリにいるときにフランス語の授業の話を豊島先生と2人から聞いていて、すごく楽しそうに思ったもん!フランス語勉強してみて楽しいけどすごく難しく感じたから、私も豊島先生の授業受けてみたいなぁ。」
石井「本当に楽しいよ。先生のフランスでの留学時代の話なんかも聞けていろんなフランスを知れるよ!」
Q最後に今後の目標は?
桑村「はーい!パリジェンヌになる!(笑)」
石井「突然だね(笑)今からでもなれるんじゃない?」
桑村「そうなの?」
石井「江戸っ子は3代(?)位前からその土地に住んでないとなれないらしいけどパリジャン、パリジェンヌはパリに住んだらなれるらしいよ(笑)。江戸っ子は関係ないけど誰でもパリジェンヌになれるってことは、それだけフランスは外国人を受け入れてるってことなんだよね。ついこの間もオランド大統領が来日したけど、フランスへの留学の手続きなんかも緩和する宣言をしたんだよね。」
桑村「へぇー!本当にパリジェンヌになっちゃおうかなぁ!(笑)」
石井「期待してます!僕もフランス留学を目指して頑張ります!岩崎君は?」
岩崎「僕はフランスに住んで、フランス人と結婚することかなぁ…」
石井「どうやらみんなの目標が叶えばパリとかヴェルサイユ集合なんてこともできるのかな?(笑)」
岩崎「そうだね!!みんな僕のうちに遊びにおいでよ!!」
石井「いいね!豊島先生も呼んで、またパリを歩き回りたいね!ちなみにフランスには永住権はないんだけど、それに似たものはあるからフランス語を読めるようになったら、いろいろと政府の情報を調べてみるといいよ!岩崎君なら既に調べてあると思うけど(笑)」
フランス語は一人でやろうとすると、発音も違うし見たことのない記号がアルファベットについていたりして、すごく難しく感じるかと思います。文法などの規則も多く時間をかけないと話せるようにならないじゃないかと思う人もいるかもしれません。でも、実際にはその文法の規則が多いおかげで、パズル感覚で文法も覚えられたりして、意外と英語より簡単!と思う人も多いんです。文章で見るとフランス語は難しいので、オープンキャンパスで実際に授業を体験してフランス語の楽しさを味わってみてくださいね!