みなさん、こんにちは。これから、私が皆さんを魅惑の国、オーストラリアにご案内します!ここでいきなり重大発表!今年はなんとこの連載のスタートにふさわしく「日豪交流年」なんです!って、もしかして、知っていました?恥ずかしながら私は先月オーストラリアにやってくるまでそのことを知りませんでした。
1月には日本の小池百合子環境相がシドニーで開かれた地球温暖化対策会合のために来豪して、「2006日豪交流年」の公式オープニング式典にも出席したとか。では、なぜ今年2006年が日豪交流年かというと、1976年に日豪友好協力基本条約が締結されてからちょうど30年になるそう。う〜ん、オーストラリアの魅力を紹介しようっていう本人が、全く何も知らなかったことを反省・・。いや、皆さんとこれから魅力を発見していきましょう・・っていうことで、どうかお許し下さい。
さてさて、そもそも私がその日豪交流年について知るきっかけになったのは、2月4日にシドニーで開かれた Natsu Matsuri in Sydney 2006。「夏祭り」ですよ。そう、ここ南半球のオーストラリアは日本と全く反対の季節、つまり夏なんです!
この日本のお祭りは毎年シドニーで開かれているものですが、今年は日豪交流年のオープニングを飾る重要な位置づけ。日本の国土交通省による、外国人旅行者の訪日を促進しようというVisit Japan Campaign (ビジット・ジャパン・キャンペーン)本部も協力して、オーストラリアの人たちに日本を知ってもらう大きなイベントとなりました。
会場となったダーリングハーバー内の芝生の公園には、人、人、人。いかにも日本通っぽいオージー(オーストラリア人)がゆかたを着て参加していたり、在豪暦の長い日本人たちが故郷を懐かしんで参加していたり、とにかく色々な人がいました。中でも目についたのが、ゆかたを着たハーフの子供たちの数!オーストラリア人と日本人のカップルがたくさんいるんですね。こんなにいるとは!
お祭りは3時から9時までということだったので、夕方5時ぐらいに日本の屋台を目当てにのんびり出かけた私はプログラムを見てショック!オープニングに女優の木村佳乃さんが来ていたらしい!「しまった、見逃した〜!」それほどミーハーでもないけれど、せっかくだから見たかったな。
舞台の上では地元の日本人学校の子たちによる可愛らしいソーラン節や、伝統的な神楽などが披露されて盛り上がっていましたが、私はさっそくお目当ての屋台へ直行。和牛ソーセージや焼きそばなどの屋台が並ぶ中、たこ焼き屋の列へ。たいていの日本食は材料さえあれば家でも作ることができますが、たこ焼きばかりはたこ焼き機を買わなければ作れないんです。
しかし、そこは皆考えることが同じ!すごい行列。日本食の人気はオーストラリアでも大変なものですが、なにしろ、まだ「スシ」が一番メジャーなものですから、お祭りの屋台に出ているようなものはあまり知られていないわけです。そこで、「Octopus Ball たこ焼き」という一風変わった日本料理に興味を持ったオージーと日本食を恋しがる日本人(半分は大阪人か?)が殺到。20分ちかく並んでやっと自分の番が来たと思ったら、「お好み焼きと焼き鳥はすぐにできますが、たこ焼きは50分待ちなんです・・・」って。絶句。50分!ってありえないかも。腹ペコの私はたこ焼きを断念してお好み焼きに乗り換えました。
日も落ちかかった夕暮れ時。ハーバーからの風が心地よく吹く公園の芝生の上でお好み焼きを食べながら、日本の若者がオーストラリアの先住民アボリジニーの楽器(ディジュリデュ)をラップ調に演奏するのを聴いていると、何とも言えないハッピーな気持ちに。オーストラリアと日本の文化を融合させたようなこの空間で日本人とオーストラリア人がともに時間を過ごす、なんとも言えない一体感。多民族国家のオーストラリアは、やっぱり他文化を快く受け入れる寛容さがあるな・・と改めて感動したのでした。
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