ここ数年で急速に進化しているオーストラリア。その中で目を見張るのが、オーストラリア人のファッションです。私が学生としてシドニーで勉強していた約5年前。その時のオーストラリアのファッションのイメージは「ダサイ」☆
みんなとてもリラックスした人たちなので、オシャレよりも着心地の良さを重視しているように思いました。Tシャツ・短パン(またはゴムのスカート)で歩いている人の多いこと、多いこと。トップに好きなものを着て、ボトムも好きな物を着て・・という感じで、上下の組み合わせなんて考えてもいないんじゃないかしら?とよく思いました。
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今もそういったリラックスファッションは健在ですし、それがオーストラリアの良さのひとつでもありますが、ここ5年ぐらいで若者たちのオシャレセンスが急速にレベルアップしたように思います。街のウィンドウなどを見ていると次々に新しいファッションが出てきます。
中国系の子たちは、わりと日本に影響されたファッションが多く、重ね着やディテールの細かいオシャレを楽しんでいます。男の子も女の子も、髪型からアクセサリー、カバン、靴までみごとにコーディネートされています。
普通のオージーの女の子達に多いのは、ハワイやロスなどを彷彿させるリゾート+シティーファッションのような、リラックスした中にもセンスが光るファッション。足元は街中でもビーチサンダル。日焼けした足にホットパンツ(短い半ズボンのようなもの)をはいて、大きめのサングラス。中国系の子ほどキメキメではないにしても、さりげなさがとてもおしゃれで、好感が持てます。
男の子も足元はビーチサンダル!Tシャツもダボっとしたものではなく、少しピッタリめものをチョイスして(だいたいはサーフブランドのもの)ジーンズとうまく組み合わせて着こなしています。
スーツを着たビジネスマンも、、わりとダークカラーのスーツが好まれる分、中のシャツがピンクだったり、チェック柄だったり、水色やブラウンのネクタイだったりと、とってもオシャレ。
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北半球と季節が逆なので、半年ずつファッションの流行が遅れているのでは?と思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。日本でもファッションはいつも先取りで、夏の暑い時期から冬物のコートやジャケットが雑誌に載っていたりしますよね?
私も日本の情報を得るためによく日本の雑誌をよく読みますが、たとえば8月にすでに10月号と称して冬物のファッションが提案される。その頃ちょうどオーストラリアでは冬ですが、周りを見渡すと、その10月号で提案されているようなファッションで歩いているオージーを見かけることも少なくありません。通常流行を取り入れるのに、次のシーズンまで2、3ヶ月〜半年待たなければいけないものを、発表されたその時にすぐに取り入れられるのが、南半球の強みかもしれません。
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オーストラリアでは、ちょっと変わった格好をしていても、みんなにジロジロと見られたりということは、あまりありません。民族衣装を着て歩いている人もいますし、皆違って当たり前なので、人と違うことで不安を感じる必要は一切ないのです。人の目を気にしなくて良い分、何を着てもOKという雰囲気があって、新しいものにチャレンジしやすいように思います。もしかしたら、そんな環境の中で若者達のファッションセンスは磨かれているのかもしれません。