今シドニーで開かれている国際的な会議、APECで嫌な予感がしたのは半年ほど前。友人が9月8日に結婚式を挙げるために、シドニー市内のガーデンの予約の電話をしたところ、「その日はAPECの関係でセキュリティーの人がたくさんいるから、あなたの結婚式の記念写真にセキュリティーの人たちが写ることになるわよ。」と言われたとか。
各国の首相が集まり会議を開くのだから、テロ対策が大変!というわけで、まだはっきりとテロ対策が決まるまでは色々な憶測が流れました。
APECウィークとなる9/2〜9/9まではターゲットになりやすい橋(ハーバーブリッジ)は閉鎖されるんじゃないか?街中の携帯電話に使用制限ができるんじゃないか?街が完全停止?などなど
実際に決定したのは、電車もバスもほぼ通常通りに動くということで、ハーバーブリッジの閉鎖もなし。ただし、会議が行われる周辺の駅は閉鎖、道路も閉鎖ということで完全停止とまではいきませんでした。しかし、セキュリティーが強化されるのは7日〜9日ということで、7日の金曜日は交通量や混乱を避けるためにシドニー中臨時祝日となったほどです。
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この1週間が始まってから「街は警察だらけ」とか「街中に壁ができた」とかさらに色々な噂を聞いたので、実際に自分で行ってみる事にしました。実際行ってみると、確かにいつもより警察は多いですが、どこもかしこも・・というわけではなく、いたって普通の光景で少しがっかりしました。
ただ交差点の所にそなえつけられたスピーカー(何か緊急時に市民へ知らせるためらしいです。)や使用禁止となったごみ箱、シドニー上空を飛ぶたくさんのヘリなんかを見ることができました。
休日となる7日、それから週末の8日、9日は「特に用事のない人はシティーには出かけないように」という指示が出ていますし、多くのお店が閉まりますから、いつも賑やかなシドニーの街にもしかしたら人っ子一人いない状況が見られるかもしれません。
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直前には警察がAPECに向けて用意した大量のベストやデジタルラジオが盗まれた・・など心配なニュースも流れ、ハラハラしていたシドニーっ子たちですが、7日の金曜日が祝日となるということで喜んでいますし、通常金曜日にカジュアルデー(カジュアルな服装の日)を実施している会社では、その前の日の木曜日をカジュアルデーに変更して、「A Perfect Excuse for Casual(カジュアルにするのにパーフェクトな口実の日)」とAPECをもじって言っている会社もあると友人から聞きました。こういった状況を楽しむのがオージー流。
それに今専ら話題となっているのは、APECの最終日に首相たちが着るオーストラリアの民族衣装は何か・・という話題。この記事をみなさんが読んでいるころにはもう、その答えが出ていると思いますが、今のところ「水着とビーチサンダル(オーストラリア人の典型的スタイル)はありえない」というコメントをオーストラリアの首相がしています。今朝のニュース番組ではデザイナーが予測したりしていました。オーストラリアの伝統的な衣装・・・たしかに気になるところです!