いよいよワールドカップ!日本もだいぶ盛り上がってきた頃でしょうか。オーストラリアですか?こちらは・・、まだまだワールドカップ一色というわけにはいきませんが、じょじょに盛り上がりつつあるといったところでしょうか。
オーストラリアがワールドカップに出場するのは1974年以来32年ぶり。くしくも同じドイツで開かれたその大会以来、一度もワールドカップには出場していません。 実はサッカー、オーストラリアではあまり人気のないスポーツだったんです。
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オーストラリアで人気のスポーツと言えば、ラグビー、オージーフットボール(オーストラリアンスタイルのラグビー)。常にAFLやNRLといったリーグの話題で、子供も大人ももちきりです。フットボールが人気のメルボルンに住む友人は、「日本には四季があるって?オーストラリアには2つしかシーズン(季節)がないよ。Fotty(フットボール)のあるシーズンとFottyのないシーズンさ」と言い切るほど。試合の日となるとチームのマフラーと帽子をつけた親子連れや若者たちが電車に乗って観戦に行く姿もあちらこちらで見られます。そんな環境ですから、良いサッカー選手は皆欧州に行ってしまうという始末。国内のリーグはますます盛り上がりません。
「ワールドカップ」とインターネットで検索しても、一番最初に出てくるのはラグビーとフットボールのワールドカップ!サッカーが出てくるのはずっと下の方です。日本の人から見たら、その注目度の低さに驚いてしまうかもしれません。
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しかし、今回のワールドカップ、これまでのオーストラリアでのサッカーの扱われ方から考えると、かなり注目されているといっても良いでしょう。4年前の日韓共同のワールドカップでは、盛り上がっていたのは出場国出身の移民や留学生たちだけでしたから!
新聞ではワールドカップに向けて、選手や対戦相手について解説した保存版を出したり、ナショナルチームの旗を配るなどしています。街でも、その旗をつけた車をちらほら見かけるようになってきました。期待されているFWのハリー・キューウェルのケガの回復ぶりについても、逐一ニュースになります。これは、これまでのオーストラリアのサッカーに対する無関心ぶりから考えると快挙!
先日の日本対ドイツのフレンドリーマッチについても、オーストラリアの新聞各紙が取り上げました。日本の功績を褒めつつ、「攻めについては評価するが、ディフェンスに弱みがある」というヒディング監督のコメントが目立ち、オーストラリアにまだまだ希望を持たせる内容になっていましたが。
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ちなみに、オーストラリア代表チームはサッカーとカンガルーをまぜて「Socceroos’(サッカルーズ)」と呼ばれています。代表の90%が欧州のチームで活躍する選手で、まあ、監督も皆様ご存知のように2002年ワールドカップで韓国をトップ4に導いた名匠ヒディング監督なわけです。これまでまったく注目されていない分、予想以上に健闘してくれるのではと期待しています。お祭り好きのオーストラリア、まず初戦で一勝すれば、今現在全く関心を示していない人々もかなり盛り上がってくるのでは?と思いますが・・、初戦の相手は日本。う〜ん、勝ってほしいような負けてほしいような。
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