大学のプログラムを利用してインドネシア留学!
新しい体験をする機会をいただき、突然ですが私、インドネシア留学に行ってきました! ここ数セメスター続けてきたインドネシア語のクラスの教授から、1月に3週間実施される短期インドネシア留学というものを勧められたのがきっかけ。大学のプログラムを通じて行けることと、費用も格安ということで決めました。
行き先はLombokという名の小さな島。場所はバリの東側で、人口も少ない小さなイスラム教の島でした。「ムスクの町」という別名があるほど、イスラム教寺院(ムスク)の多い街並みが印象的です。
プログラムには、約50人の生徒がオーストラリア各地の大学を通じて参加してきていました。レベル別のクラスに分かれ、現地の先生が各クラス2人ずつ担任してくださいました。
私のクラス担任は、Ibu BonisとIbu Santi。(※Ibuとはインドネシア語で、年上の女性につける敬称です。)どちらの先生もイスラム教徒で、いつでもきれいな柄のベール(頭の部分だけでアラブ地方と違って顔は隠さない。)を着けていました。
学校は平日の8:30〜12:10まで。金曜日にはイスラムの特別なお祈りがあるので、8:00〜11:40の特別編成でした。
ヒンドゥー教徒の家族にホームステイ
滞在はホームステイを選びました。ホームステイと言っても、コテージのような離れに5つ部屋がある、ビジネス形式もの。シングルベッドが2つあったので、今まで一緒にインドネシア語を勉強してきたクラスメイトのMoniqueと部屋をシェアしました。シドニーとタスマニアから来たオーストラリア人の女の子2人も、同じコテージの別室でした。
ホストファミリーはヒンドゥー教のバリ人で、イスラム教の土地でも自らの宗教を守っているようです。広いお庭の一角には、ヒンドゥー教の祠のようなものがありました。家族構成はお父さん、お母さん、長男とその奥さん、次女、長男夫婦の娘が2人(長女3歳、次女2ヶ月)。その上、乳母、お手伝いさん、ベビーシッターが一人ずつ。家族の友人もが毎日出入りする、なんとも賑やかなお家でした。中でも、3歳になるSintaは私に懐いてくれて、宿題ができなくて困るほどでした。
学びの多かったインドネシア留学
今回、初めてオーストラリアでホームステイをした時の事を思い出しました。英語が話せないホストファミリーの前で、たどたどしいインドネシア語で四苦八苦する私!言いたいことが上手く言えないもどかしさ!!「ああ、英語が使えたら・・・!」と無意識に思う自分に対して、「私も英語がこんなに話せるようになっていたんだな」と思う自己満足と、「インドネシア語ではこんなことさえ言えないのか」という悔しさが入り混じった、なんとも複雑な気分でした。
楽しかったこととは逆に私にとって辛かったのは、貧富の差を目の当たりにすることと、物乞いを無視しなくてはならないこと。膨大な敷地の外国人向けリゾートホテルもあれば、田んぼのあぜ道に建てた、崩れかかった小さな藁ぶき屋根の下に住んでいる家族もいる。一歩市内を出ると、電気の通っていない家や集落は珍しくないようでした。一人に渡すと収拾がつかないので、物乞いは無視しなくてはいけないことも多くあります。
この研修を通して私は、発展途上国の直面している問題を目の当たりにしたような気がしました。 それでも語学を学ぶのはやっぱり楽しいです!自分の言っていることが分かってもらえた時の嬉しさや、新しい単語を覚える楽しさ。私はこの短期留学を通して、英語を勉強し始めた頃の新鮮な気持ちを思い出したような気がしました。