こんにちは!2010年度2回目のTOEFL/IELTS基礎講座です。 今回は、IELTSについての説明です。
IELTSとは「International English Language Testing」の略で、主にイギリス・アイルランド・オーストラリア・ニュージーランドへの大学や専門カレッジ留学希望者に対する世界的な英語力判定試験です。試験会場は約120カ国、受験者数は年間約70万人を超えるといわれています。試験問題はイギリスのケンブリッジ大学で製作されています。
スコアは、1.0から9.0まであり、0.5刻みで評価されます。留学して上記の国々で教育を受けることのできる基準は、通常専門学校で5.0〜5.5、大学で6.0〜6.5、大学院で6.5〜7.0となります。英検で言えば、だいたい準1級から1級が目安です。
テストは、リスニング(30分)、リーディング(60分)、ライティング(60分)、スピーキング(約15分)で構成されています。スピーキングだけは別の日に行われます。
リスニングについては、大きく4つのセクションに分かれており、選択形式・記述形式の双方の解答が求められるので、ポイントになる部分は精密かつ正確に聞き取る能力が必要です。
リーディングは長文3題が出題され、読む量も設問の量も相当にあるので(約40問)、速読力と素早い問題処理能力が問われます。内容的には大学生が読まなければならないアカデミック(学術的)な記事ですが、専門性の高い知識が必要な内容は出題されません。
ライティングは2つの問題が出され、1つはグラフや表を読んでその内容を要約し、比較分析した英文を書きます。もう1つは、与えられたテーマに対して自分なりの見解や意見を、自分の知見・経験を踏まえて書いていきます。前者は150字以上、後者は250字以上です。論理的に自分の書く文章の内容を組み立て、どんどん書いていかないと間に合いません。
スピーキングは、「日常会話→テーマに関するちょっとしたスピーチ→その内容についてのディスカッション」という流れです。ネイティブの試験官との1対1のインタビューテストですので、日ごろから英語でいろいろな問題に対してわかりやすく話せるトレーニングをしておく必要があります。
以上がIELTSのテストの概要ですが、要するに総合的な英語力が問われているので、バランス良く4つのスキル(読み、書き、話す、聴く)を日ごろから鍛えていきましょう。そうは言っても、テストである以上、IELTSのための特有の勉強方法、スコアアップのテクニックというものは存在します。日本外国語では、IELTSのサポートも行なっていますので安心してスコアを伸ばすことが可能です。