英検基礎講座

第13回

英検3級 日常会話で使う単語をおさえよう

みなさん、こんにちは! 何事も最初が大事ですね。初めての英検を3級から受けてみようと考えている人たちのために、英検3級にはどんな準備が必要かをお話しましょう。

英検3級の問題に使われている語句は、中学校卒業レベルで理解できるものです。しかも、問題文の半分以上は会話文ですから、中学までの英語の語句を覚えて、英語で日常会話を練習すれば、楽しく英検対策の勉強ができるでしょう。

設問1では、文章の空欄に入る語句を4つの語句の中から選んで答えるものです。15題の問題は会話調の文章で、中学で勉強した単語や熟語を覚えておけば、解ける問題です。設問2では、会話の一部が空欄になっていて、会話を完成するための文を選ぶという問題です。ここでは空欄の前と後の話を正しく理解して、会話がスムーズに流れるような文を選びます。設問3では、6つの語句を日本文の意味に合うように並べ替えるという問題で、ここでは少し文法や熟語の力が必要ですが、並べ替えた文章も日常会話に使われる文です。

たとえばどんな表現が問題になっているか少し例をあげますね。
単語としては、meaning(意味), over sleep(寝過ごす), glad(うれしい)など。
語句は、shake hands(握手する), do one’s best(ベストを尽くす)など。
会話は、「すみませんが、その席は空いてますか」「いえ、ここは友人の席です」など。

設問1・2・3の合計は筆記試験全体(35題)の7割以上です。つまり、会話文がほとんどということです。設問4は問題文は3種類の文章を読んで設問に答えると言う形式です。これは設問文中のキーワードを本文の中からさがしてその前後を読むと、答えが見つかります。

大事なことは毎日、英語の基礎的な単語や熟語を少しずつ覚えて、それを日常会話で使ってみることです。簡単な英語の日記を書くのもいいでしょう。ふだんから使っていると特別に勉強しなくても、学校の教科書の勉強をマスターするだけで合格できます。

でも、単語力や熟語が不安と言う人は、過去問題集(3回または6回分)を1冊買って、何度も繰り返し解いてみましょう。このとき、答えの語句だけではなく、問題文と設問の文中に使われている単語で分からないものはすべて書き出して覚え、また解いてみるといいですよ。

では、みなさん、楽しみながら勉強してみてください。Good luck!!



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学科/ 英語本科

高校の英語教師として経験を積んだ後、語学力を高めるためにアメリカの大学院へ留学。帰国後は難関国家資格「通訳案内士」を取得し、ツアーコンダクターとなって世界各国を飛び回る。現在は豊富な海外経験を活かし、日本外国語専門学校の教員に。一人ひとりの学生と向き合う熱心な指導とおおらかな性格で、学生に人気の先生。