英検基礎講座

第14回

英検準2級 語彙問題対策


将来、英語を活かした仕事に就きたいなら、英検準2級は高校生の間にぜひ取得しておきたい資格です。語彙・文法・読解・聴解の整理ができ、進学や就職に効力を発揮する英検2級合格のための基礎作りにもなります。積極的に受験しましょう!

今回は語彙問題対策についてご紹介します。次の5つのポイントに気をつけて取り組みましょう。

1. 場面ごとの単語・表現を増やす
2. 自然な口語表現を身につける
3. 英英辞書を活用する
4. 熟語を覚える
5. 文脈で判断する

では、項目ごとに説明します。

1. 場面ごとの単語・表現を増やす
病院、空港、パーティなど、場所やシチュエーションごとに使用する単語、会話表現をひとまとめにして覚えましょう。空港であれば「on board⇒搭乗して」「fasten one’s seat belt⇒シートベルトを締める」「take off⇒ 離陸する」「customs ⇒税関」など空港で見聞きするであろう単語・表現をグループ化して覚えていきます。こうすれば空欄補充の会話問題でも推測が働きますし、「ネットワーク化して覚えた情報は忘れにくい」という脳の特性を利用することもできます。


2. 自然な口語表現を身につける

「That means⇒じゃあ」「That’s why⇒だから」などよく使う会話表現は覚えたいものです。教科書や過去問題、また自然な英会話を扱ったラジオやテレビの語学番組を活用し、登場人物になったつもりで感情を込めて毎日音読しながら覚えてしまいましょう。自然な英会話表現が違和感なく口をついて出るためには、マネすることが近道です。


3. 英英辞書を活用する

空欄に入れる単語の意味をその前後の文章で説明している問題があります。このため、新出単語に出会ったら、日本語で意味を確認する前に、まずは文脈で「どんな意味だろう?」と推測し、次に英英辞書を引いてみてはいかがでしょうか?英語による英語の説明に慣れることができ、英語の語彙も格段に増えていきます。


4. 熟語を覚える
英検準2級を突破するために必要な頻出熟語はやはり覚えたいものです。語彙問題だけでなく、並べ替え作文問題でも熟語を知っていると大変有利です。頻出熟語集などを利用して例文の中で覚えていきましょう


5. 文脈で判断する
空欄の前後の話の流れが理解できていれば、空欄に補充するべき最も自然な語の選択が可能です。何が話題になっているのか、どんな場面なのかを常に想像し、理解しながら読み進めていきましょう



英検基礎講座バックナンバー

今月の英検の先生
総合英語科宮宗先生


学科/ 英語本科大学編入専攻

東京外国語大学ロシア語学科卒、英語とロシア語の教員免許取得。ハワイ大学マノア校で英語教授法を学び、その後イギリス・バース大学大学院修士課程修了。ロンドンでビジネス通訳の業務に携わる。