第17回
英検準2級 空所補充問題の対策
今回は、4の空所補充問題対策についてです。
TOEICと違い、英検の選択肢はすべて同じ品詞です(名詞、動詞、形容詞など)。つまり、語の選択基準は「文脈」にあります。空所の前後に必ずヒントがありますから、そのヒント(キーワード、キーフレーズ)を見逃さないことがポイントです。
この問題は、全文を読まなくても解けるものです。まずは「空所が入っている文だけ」に注目して解答してみます。どうしても情報不足で解答できない、という場合にだけ「ヒントを探すために前後の文を読み広げる」という解法を心がけましょう。余計な時間を使わないために、くれぐれも「一行目からじっくり読んで解く」という解き方は避けましょう。
「ケイトは毎朝、学校に持っていく妹のお昼ごはんを( )」
下線の「学校に持っていく」がキーフレーズ(ヒント)です。「学校に持っていく」のですから、毎朝「2落とし」たり、「4 食べてしまっ」てはまずいですね。3では意味が通りません。「消去法」は有効です。したがって、「1 作ってあげた」が妥当であるという判断になるのです。
実は、この前に3文、後ろに6文あるのですが、空所が入っている文を読むだけで正解にたどり着けることがお分かりになったと思います。「読む必要のない文は読み飛ばして解答する」ことが鉄則です。
また、空所の入っている文が次のような「文脈の流れを表す言葉」から始まる場合があります。
例)As a result:〜の結果として、Because of this: このため、
However: しかしながら
このような場合、空所の入った文だけを読んで解答することはできません。
「何の結果なのか」「どういう理由のためなのか」「前述のどういったことの逆接なのか」を理解するためには「空所の入っている文の前の文」までさかのぼって読む必要があります。ただしこの場合も「正答するために最小限の箇所だけを読んで解答し、全文は読まない」ということに変わりはありません。
上記のような「文脈を示すキーワード」に他にどのようなものがあるか、過去問題を調べてオリジナルのリストを作っておくと便利です。
英文を読む際に、これらキーワードを知っていると筆者の話の展開を追いやすくなります。今後英文を読む時にぜひ活用してみてください 。