第9回
英検2級 「長文問題解き方のコツ」
英検の問題で、1番時間がかかり、わずらわしく思えるのが長文の問題ではないでしょうか。最近の英検は、分量も多いので、この点は受験者の共通の悩みではないかと思います。しかし、この長文の攻略にもコツがありますので、今日はこの点を身につけていただければと思います。
2級の3番の問題を例にとり、見ていきましょう。
長文を読む上での大切なコツは次の6項目になります。
@ 英文は全文通して読む必要はない。
A 文の題は読むこと
B選択肢の単語は訳してみる
C ( ) の抜けている部分がある文を文頭より選択肢を入れて読んでみる。
D (4) をやってみて判断がつかなければ、前後の文を読んでみる
E 選択肢に来る語で多いのは、動詞、名詞
(英検2級2008年度第1回問題) (26) 1.identify 2.increase 3.publish 4.purchase |
@英検には英文を訳す問題はありませんので、全文を読んで訳す必要はありません。特にこの3番の空所補充の問題はポイントだけを読んで、答えが選べればいいのです。
A文の題は読みましょう。どんなことが書いてあるのかが分かりやすくなります。
B選択肢の単語の意味が分かるかどうかは大切なポイントです。(6)にも書きましたが、この選択肢に出てくる単語で多いのは、動詞、名詞です。普段から過去問題集を利用して、どんな語句が出てくるのかを勉強しておくといいと思います。また、熟語が出てくることも多いです。
Cアンダーラインの引かれた文に、選択肢の単語を入れ、その内容を見ていきましょう。
(26) 「この買い物客は店(会社)が改善の必要な部分を(特定する/増大する/出版する/購入する)のに役立てるために、後でレポートを書く。」
→こうやって訳してみると1 identify(特定する)が答えだと分かりますよね。
(27) 「そしてそれからそこで体験したことについての(リーダーシップ/評価/影響/安全)を与える」
→正解は2 feedback(評価)ですよね。
(28)「このことを頭に入れ、覆面患者は、医師や看護スタッフの振る舞いから待合室がどのくらい清潔かという点に至るまで、すべてのことを(観察する/準備する/想像する/移動させる)
→正解は1 observe(観察する)ですね。
(29)「このように状況を改善することによって、彼らは患者の通院をより快適にし、そうすることによって、患者が将来また来てくれるように(命令する/選ぶ/判断する/奨励する)
→2と3は文の形が合わないので正解にはなりません。また意味からも正解は 4 encourage(奨励する)ですね。
Dこの読み方を試してみて、答えが選べないものがあったら、文を1文ずつさかのぼったり、次の文に行ったりすると良いでしょう。
このようにトレーニングをしてみて、英検で大切なのは単語・熟語力であることがわかったと思います。当校で実施している「英検対策セミナー」ではさらに詳しい対策、コツをお教えしますので、ぜひ参加してみてください。