イギリス留学現地レポートREPORTER
慶應義塾大学 人文社会文学部 美学美術史専攻修了 スレード・スクール・オブ・ファインアート~ロンドン大学~ 2011年4月
ロンドンで聞く日本のニュース
今回は初めてのレポートなので私の通う学校の紹介や主な活動についてお伝えする予定でしたが、つい先日、学校で東北関東大震災のための募金活動に参加したので、今回はそのことついてお話したいと思います。 3月に起きた日本の東北関東大震災のニュースは、こちらでも大変ショックな話題で、私たちのようなロンドン在住の日本人学生も、今ここで私達にできることをしようと連日チャリティコンサートや様々なイベントの企画を通して積極的に募金活動を行っています。 BUY ART FOR JAPAN
学生の作品を通じての募金活動は、一般の人にはあまり知られていない美大生の制作活動を知っていただける良い機会であったとともに、アートが震災を助けるために少しでも貢献できることなどが伝えられて、とても有意義だったと思います。
今週で2学期も終わり、来週からイースターという約1ヶ月の春休みに入ります。この休みの間になるべくたくさんの美術館やギャラリーを巡れたらと思っています。 次回は、学校の簡単な紹介とそこでの主な活動について詳しくお伝えする予定です。それでは、震災の不安な状況が少しでも良くなることをこちらからもお祈りしています。 2011年7月
大学の仕組み
スレードはロンドンの中心部に位置し、UCLという総合大学の中のファインアートの学校です。コースはペインティング、スカルプチャー、メディアの3つに分かれていて、その中から1つ選び制作するようになっていますが、基本的に自由に制作できます。 学部ではBFA(制作を中心とする3年コース)と、BA(アートヒストリーやアート以外の分野を学びながら制作する4年コース)があり、1学年あたりの人数は約35人です。ちなみに私はBFAのペインティングに在籍しています。 大学は10時までオープン。制作に没頭できる環境
学校は夜の10時まで開いているので夜まで制作することができます。また、大学の図書館や各施設を利用することができるので、アート以外の資料を探すのには便利です。学校周辺に画材屋さんやカフェ、レストラン、映画館、美術館があるので材料を探すにも、また買い物や遊びに行くのにも便利な場所です。 最近の活動ですが、先日から学校ではDegree Show(卒業制作展)が始まり、この1、2週間はスタジオの片付けと展示の作業の手伝い、作品の制作で忙しく過ごしていました。 Degree Showは1年の中でとても大きなイベントで、私はprivate viewを見に行きましたが、学校は内外からの人でとても賑わっていました。 6月の中旬からは長い夏休みに入ります。また時間のある時に改めて何かお伝えしようと思います。それでは。 |