英検基礎講座

第18回

英検2級 二次面接対策


英検2級二次面接試験は 1.英文カードの音読  2.その英文内容についての質問 3.イラストを見ての展開説明 4.一般的なトピックについての意見(2題)が採点されます。

今回は「音読カードの内容についての質問」を取り上げます。カード音読後の第一問でつまずく受験生が少なくありません。中には、実力はありながらも、頭の中が真っ白になって、問題カードの答えがありそうな箇所を見つけ、それをひたすら棒読みして不合格点となる人もいます。次の平成10年度第2回二次試験のカードを見て、Question に答えてみて見ましょう。


Smoking

Cigarette smoke is now considered to be harmful to nonsmokers as well as smokers. As a result more and more nonsmokers want a smoke-free environment. Many companies have started creating such environments. Smoking is not allowed on most international flights. Many offices allow smoking only in special rooms. In the future, smokers will have an even harder time finding places to smoke.

Question
According to the passage, what have many companies started creating?

 

 

答えがありそうな箇所は下記の太字の部分です。それをうっかりそのまま棒読みしてしまいがちですが、それでは合格点となりません。その中に such という指示語が含まれているからです。

Smoking
Cigarette smoke is now considered to be harmful to nonsmokers as well as smokers. As a result more and more nonsmokers want a smoke-free environment. Many companies have started creating such environments.・・・・・・

このsuchは すぐ上の smoke-free を指しています。そこで、正解は
They have started creating smoke-free environments.
となります。

2級二次試験の第一問では、ほとんどの場合、英文カードの該当箇所に、it, they, such, this, these, that, those, soなどの代名詞や指示語が含まれています。それらが指示している中身を答えないと正解とはなりません。

日本語の文章に比べて、英語では、代名詞や指示語を活用して全体を引き締まった構成にするという特徴があります。一次試験対策の段階から、常に代名詞や指示語の内容を確認しながら読む習慣をつけておくことが大切です。





英検基礎講座バックナンバー

今月の英検の先生
辻本先生


学科/ オーストラリア留学コース

青山学院大学英米文学科卒業。国家資格・通訳案内士取得。イギリス及び オーストラリア留学のパイオニア。コース開設者として、新コース準備にあた
る。留学全般にわたる豊富な知識、指導には定評がある。