日本外国語専門学校 海外芸術大学留学科 芸術留学プログラム

海外芸術大学 入学審査
Ravensbourne College of Design and Communication
入学審査レポート 2008年3月17日

入学審査の様子

バーバラ先生来日

 今回の入学審査校は、レイヴェンズボーン・カレッジ・オブ・デザイン&コミュニケーションです。テレビやラジオなどの放送産業とファッション産業、そしてプロダクト・デザインの世界に強いパイプを持つ、実践的な教育を行う大学として有名です。

審査官のバーバラ・ハウエル先生は、コミュニケーション・メディアの教授で明るい笑顔でとても親しみやすく、そしておしゃれな女性です。

学生主導のプレゼンテーション

 バーバラ先生の審査では、プレゼンテーションのマネジメントをほとんど学生に任せます。つまり、与えられた時間内に自分で準備した内容を英語でしゃべりきることになります。先生から質問され、それに答えるという受身のインタビューとは異なり、自分でどんどん進めていくのです。学生達は開始直後こそ緊張するものの、この1年間で学んだ内容をきちんと伝えたい、という強い気持ちが高まり、ベストパフォーマンスにつながっていきます。そして全てのポートフォリオを説明し終えると、バーバラ先生から、いくつかの確認のための質問があり、穏やかに審査は完了します。

入学審査の評価軸

 バーバラ先生は、学生のプレゼンテーションを聞きながら、評価シートにチェックを入れていきます。評価シートは、英語のコミュニケーション力や仕事の経験なども含まれますが、11項目に及ぶポートフォリオの評価が中心です。

また、英国のデザイン系大学らしい特徴は、作品がしっかりできていることはもちろん重要ですが、自分がこれから学ぶ専門分野に対する理解と、そこで自分が実力を発揮したいという、はっきりとした意思を示しコミュニケーションできることを重視するところにあります。

BA(学位課程)に全員合格

 今回の入学審査では4人の志望学生が順に審査を受け、合否の結果は全員の審査がすべて終わってから伝えられました。もちろん4人全員が高い評価を受け、ファンデーションコースをスキップして、BA(学位課程)への合格が決まりました。

バーバラ先生は、学生の表現力とリサーチの充実を高く評価し、今後の英国での学習が、学生にとって大変に意義のあるものになるだろうと話されていました。

英国の芸術大学のシステム:ファンデーションコースとBA(学位課程)

 英国の芸術大学は3年制(BA)ですが、実際には入学前に1年間のファンデーションコースに入り、芸術の基礎的な学習を幅広く行い、学生の可能性を広める事が行われます。ファンデーションコースは留学生のためにあるのではなく、英国の学生も、基本的には高校卒業後、1年間をこのコースで学んだ後で、専門的に学ぶ3年間のBA(学位過程)に進学します。簡単に言えば、英国の芸術大学のシステムは、1+3の4年間で構成されているのです。

 
 
 
 
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