Vol. 4 早起きして、フィレンツェ中央市場(Mercato Centrale)に
行ってみよう!
イタリア人は、今でも、スーパーだけでなく、メルカートと呼ばれる市場も利用しています。食品の鮮度がいいのもありますが、何よりも話をしながら買い物をする文化を大切にしているようです。僕だけでなく、今回の在校生コラムに登場する藤井さんは、イタリアの日常を体験したいという人で、市場に行くのを楽しみにしています。
それでは、マルコ先生に市場の店主役になってもらい、市場での会話を練習してみます。
「おはようございます。」
「このオレンジ、中が赤いですね。 」
「それはシチリアのオレンジだよ。」
「その名前はタロッコです。」
「それは甘くておいしいよ。」
「それじゃあ、3個ください。」
per favore は、英語の please にあたり、覚えておくと便利です。
「1ユーロです。」
「はい。」
Ecco は、何かを差し出す時にはいどうぞというような意味で使います。英語のHere you are.という表現に当たります。
「良い一日を!」
これは、英語のHave a nice day. に当たります。
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フィレンツェ中央市場(Mercato Centrale)について
フィレンチェ中央駅の近くにあるフィレンチェ中央市場は、月曜から土曜日の朝7時半から午後2時まで開いています。
市場の1階には、肉・魚・ハム・チーズ・パスタなど、2階では野菜や果物のお店があります。短期研修や旅行中なら、果物を買ってみては?
イタリアの家庭では、りんご・梨・ブドウ・桃など季節の果物を入れた器をテーブルに置き、デザートとして好きな果物を食べます。
通常、果物はキロ単位の値札がついていますが、1個でも重さを量ってもらい買うことはできます。
いちごなどは、透明のプラスチック容器に入れて売られていて、「Fragole 1.30euro, la Vaschetta(いちご 1.30ユーロ/ 1パック) 」というように、1パックの値段がついています。
ところで、市場では、 1ユーロ以下の場合、0.05ユーロ以下は計算されないことがあります。細かい計算が面倒という場合や、レジの小銭が足りない場合など、悪気があるわけではないようです。
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★英語+イタリア語専攻 在校生コラム★
自分らしさを追求するのに、
しっくりきたイタリア語。
アジア・ヨーロッパ言語科
英語+イタリア語専攻 1年
(滋賀県立大津高校出身)
-イタリア語を選んだ理由
高校時代からモデルの仕事をしたこともあり、東京と実家を行き来するのは大変だったので、上京しようというのがまずありました。
じゃあ、何を学ぼうかと考えた時、専門的に学んで身につくことで、将来、色々な可能性につながる語学に決めました。例えば「美容師になる」だとあまりにも限定される気がしたので。20歳前後は、夢も変わるだろうし、学びながら自分の方向性をみようと思ったんです。
ヨーロッパへの興味は昔からありました。振り返ってみると、5歳からバレーを習っていて、ロシア人の先生に教えてもらったり、外国人ダンサーと舞台に立つこともあったからかもしれません。他のヨーロッパ言語にも興味はあったけれど、フランス語は大学を含め、あまりにも多くの人が勉強しているようだったから、どうせなら人とは違うイタリア語をやってみようと。
学ぶ言葉を選ぶ時、世界でどのくらい使われているか、役に立つかという事を考える人が多いようだけど、コミュニケーションをするなら世界共通語の英語がある訳だし、第二外国語はフィーリングが合うかどうかも重要だと思うんですよね。夏のオープンキャンパスで参加したマルコ先生のレッスンで、イタリア語の発音や読み方も日本人に馴染み易いと思いました。「演じる」「見せる」ということを意識した生活が長いせいか、私にとっては、感覚的な判断もあったかも。
-イタリア語は因数分解?
今では、アルバイト先で、外国人のお客様に英語で対応する時、簡単な言葉なら英語よりイタリア語が先に出てきて困る(?)事もあります。例えばleftではなく、sinistraが出てきたり。
新しい単語は耳から聞いてすぐに使う授業なので、イタリア語の習得はとても新鮮な感じです。文法は日本人でマルチリンガルの先生に教えてもらっているせいか、とても分かりやすい。何だか因数分解みたい(笑)。基本を覚えたら応用がきいてすごく論理的なんです。
-イタリアの田舎町に行ってみたい
日本外国語では、イタリア語を学ぶだけでなくイタリア文化も学びます。最初は、イタリア語が話せるようになればと始めた勉強ですが、今では、イタリアの国自体の魅力が見えてきました。イタリアといっても地域によって特徴があるんですよ。ローマ、ミラノ、フィレンチェなど比較的大きな街もいいですが、今は、田舎を回ってみたいという気持ちが強くなってきました。その地域の空気に触れてみたいんです。
短期研修ではたくさんの田舎町を回ることはできないし、日本外国語を卒業したら、イタリアに留学して、週末などに色々な町を体感したいなと思います。就職活動がこれから本格的になるので、自分の方向性をさらに探りながら、イタリアで何を学ぶかも決めて行きたいです。