オーストラリア留学現地レポート

REPORTER

神奈川県立横浜国際高校出身 
オーストラリア留学コース2011年卒

グリフィス大学 ツーリズム/ホテルマネジメント専攻(3年制)

2013年1月

 

1年半ぶりに日本へ帰国しました!

日本に帰国の日。友達がブリスベン空港まで見送りに来てくれました。この時は、とても暑かった…

2学期に履修していた4教科も無事にすべて合格し、私は現在1年半ぶりに日本に帰国しています。今までは、あまり長いお休みがなかったこともあり、日本に帰国もせず勉強に突っ走ってきたのですが、今回は期末テストが終わった後、12月から2月までという3ヵ月間の長い長い夏休みに入ったので、1年半ぶりに日本に帰ってきました。オーストラリアと日本の30度を超える急激な気温差に驚きながらも、成田空港に到着して両親の顔を見た時にはほっとし、やっと日本に帰ってきたぞーという気持ちでした。

海外でも日本でも就職活動のチャンスはたくさんあります!

一年半ぶり!久しぶりに家族で集まりました。

今回私が日本に帰ってきた理由はもちろん久しぶりに家族や友人と会うこともありますが、もう1つ、この一時帰国中に就職活動をすることです。留学生の就職活動というと、「日本の学生と卒業時期がずれて入社が難しいんじゃないの?」とか、「どうやって就職情報を集めるの?」とかさまざまな疑問が湧き不安に思う方も多いと思います。しかし、今は留学先の国でも、日本人留学生のための説明会が行われますし、留学生だけを対象にした求人サイトや、海外の大学で勉強をしている日本人学生の就職を斡旋する求人サイトもあります。私も、実は帰国前に現地のブリスベンで行われた日本人留学生のための就職説明会に参加し、就職に対して意識を高めました。また、JCFLでも海外留学科を卒業した学生の就職サポートを行っているので、就職に関して卒業後であっても相談をすることができます。

世界で活躍できる「グローバル人材」を求める企業はいっぱい!
留学経験は必ずプラスになります!

就職説明会(イメージ図)さまざまな企業のブースをまわって、自分の興味のある企業を探していきます。

このように、日本人留学生対象の説明会に訪れたり、求人サイトを見たりすると、留学経験がある学生、いわゆる「グローバル人材」を求める企業はたくさん見つかります。
 
企業が留学経験者を求める理由として、留学を経験した学生の多くは、環境の変化に適応できる「環境適応力」、新たなことに挑戦して現状をより良いものへと変えていく「チャレンジ力」、そして、どんなことにも物怖じせずに挑戦する「行動力」があり、会社の即戦力になる人材だと評価されているからです。
 
留学生たちは、少なくとも日本を出て異国の社会の中で勉強と生活をする忍耐力はあると思います。なので、留学経験は必ず就職活動においてプラスになると私は信じています。

留学で培った根性と経験、知識を武器に就職活動、頑張ります!

就職活動真っ最中の私は、まだまだ就職に対して不安や悩みがありますが、海外でさまざまな困難に立ち向かい乗り越えてきたことに比べれば、就活なんて難しいことではないという強い気持ちを持って、これからも引き続き就職活動を頑張っていきたいと思います。そして、就職活動のために留学をためらっている方は、ぜひ一歩を踏み出して留学に挑戦し、現地で日本の学生が経験できないことをたくさん吸収し、日本の学生に負けない何かを留学先で学んでくれば、きっと就職は有利になるだろうと思います。

2013年4月

 

最終学年がスタート!ホテル経営を実践的に学んでいます!

ゴールドコーストキャンパスの様子。ゴールドコーストキャンパスは現在、拡張工事中で、完成するとかなり大きなキャンパスになります。

約3ヵ月の日本に帰国しての休暇を終えて、2月下旬から始まった新学期のためにオーストラリアに戻ってきました。今学期から大学の最終学年(3年生)ということもあり、履修している4教科すべてが専門的で実用的な授業ばかりです。
 
例えば、「Marketing and Sales for Tourism and Hotels(観光とホテルのためのマーケティング術)」という授業ではグループでひとつの観光ツアーを企画・製作をして、プレゼンテーションを行ったり、「Hotel Service Operations Management(ホテルの運営管理)」という授業ではHOTSと呼ばれる模擬コンピュータープログラムを使用して、コンピューター上でホテルの経営を行います。
 
詳しく説明すると、ホテルのフロントデスクに何人スタッフを必要とするかや、広告にどれくらいお金をかけるか、部屋の値段はいくらにするかなどをグループで慎重に話し合いながら決定し、ホテルの経営戦略を学ぶという授業です。経営戦略が悪いと赤字になってしまうので、グループ全員かなり神経をとがらせてこの科目に取り組んでいます。また、今学期は1教科だけグリフィス大学の「ゴールドコーストキャンパス」で科目を取っているので、週に一度ブリスベンからゴールドコーストまで1時間半ほどかけて通っています。どの教科も内容はすごく難しいですが、とても興味深い授業ばかりなので精一杯勉強に励みたいと思います。

留学中の日本食事情!「アジアンスーパー」で食材を購入して自炊!

アジアンスーパーで見かけた日本のカレールウ。種類もいっぱいあります!

さて3ヵ月ぶりにオーストラリアに戻ってきたわけですが、私は相変わらずオーストラリアに来たときからお世話になっているホームステイ先で暮らしています。ホームステイでの食生活は、基本オーストラリアの家庭料理なのでお肉やポテトを使った料理が多くかなりオイリーなのですが、お昼ご飯は自炊しているので、自分でうどんやそば、カレー、雑炊など好きなものを作って食べています。
 
オーストラリアには移民が多いということもあって、「アジアンスーパー」が至るところにあり、そこでお米や味噌汁、日本のカレールウやお好み焼き粉に至るまでだいたいのものは入手することができます。幸い私の家から徒歩で行ける距離にアジアンスーパーが2件あり、そこで納豆やお米などをたまに買ってきて食べています。
 
やはり、食材の値段は日本と比べると高くついてしまいますが、外国に住んでいるとどうしても母国のご飯が恋しくなったり、あっさりした日本食が食べたくなったりする時があるので、そういう時はアジアンスーパーで食材を集めてきます。

オーストラリアにある回転寿司のチェーン店
"SUSHI TRAIN"

それから、私の住んでいるブリスベンにはテイクアウェイ(持ち帰り)の寿司屋さんや、日本食レストラン、回転寿司のお店などたくさんあるので、いつでも日本食を食べることができます。
 
よく、外国での食生活が不安で留学が心配という声を聞きますが、おそらくアジアンスーパーはどこの国にもありますし、工夫次第で日本食を作ることは可能なので、留学中まったく日本食を食べられないというわけではないのでご安心を。
 
オーストラリアに戻ってきて早くも一ヵ月以上過ぎ、レポートやプレゼンテーションに追われる忙しい学生生活に体を戻すのに大変苦労していますが、今年は大学生活最後の年。悔いの残らないように思いっきり勉強して、オーストラリアでの生活を楽しんで、無事に大学を卒業したいと思います。

2013年10月

 

無事に冬休みを迎えました

メルボルンで有名な駅 Flinders station

前期に履修していた4教科を無事にすべてパスし、オーストラリアの大学は6月下旬から7月の下旬、約1ヵ月間の冬休みに入りました。前回のレポートでも述べた通り、前期に取っていた4教科の内容が実践的でとても難しくこれまで以上にかなり苦戦したのですが、結果を見て無事に4教科全すべてパスしていたのでほっとして冬休みを過ごしていたところです。

ヨーロッパのようなメルボルンの街を満喫

メルボルンの町並み。トラムと紅葉がレトロな町の雰囲気を出しています。

さて、この1ヵ月間の冬休みを利用して私は一週間程メルボルンへ旅行に行ってきました。メルボルンはオーストラリアの南側に位置し、私の住んでいるブリスベンから飛行機で約2時間半かかります。南側に位置しているということは、南極に近く冬はとても寒いということです。
 
メルボルンの町はブリスベンや昨年行ったシドニーの町の雰囲気とは違い、ヨーロッパの建築のような古い建物や教会がたくさんありました。また、メルボルン市内にはよくガイドブックに載っているトラム(路面電車)や観光客向けに馬車が走っていたりして、レトロな雰囲気でいっぱいでした。
 
メルボルン市内以外にもグレートオーシャンロードへ行ったり、ペンギンパレードでお馴染みのフィリップ島で間近にペンギンを見たりして、楽しい一週間を過ごすことができました。

メルボルンの街の歴史

ペンギンパレードを見ることができるフィリップ島で見つけた看板。

そんなヨーロッパの雰囲気漂うメルボルンの町並みは、イギリス植民地時代の歴史を色濃く残しています。もともと、オーストラリアはイギリスの流刑植民地としてイギリスで軽犯罪を犯した囚人達が流刑される場所でした。なので、オーストラリア人と歴史の話をしていると「私たちの先祖はconvict (囚人)だからね」と笑顔で言われたりします(笑)
 
1788年から1868年まで約16万人の囚人と治安維持のために将校らがオーストラリアに到来し、入植を始めました。さらにオーストラリアの人口増加に拍車をかけたのは、1851年に起こったゴールド・ラッシュと呼ばれる金鉱の発見でした。最初はシドニーの西方で金鉱が発見されたのですが、後にメルボルンのあるビクトリア州でも金鉱が発見され、金を目当てに世界中からたくさんの人がオーストラリアに到来し、メルボルンの人口は約10年間の間に9.7万人から53.9万人に増加してしまいました。
 
1901年にイギリスから独立しオーストラリア連邦が成立してから首都がキャンベラに移転される1927年まで、メルボルンは臨時首都として置かれ、現在はシドニーに次ぐ第二の都市として機能しています。
 
と、こんな感じで歴史ある町でオーストラリアの歴史について少し学んでみました。これから留学を目指す方は留学先の歴史について学んでみるのもいいですね。また、本気で日本にはまだ侍がいると思っている外国の方もいるので、日本の歴史についてもきちんと説明できるように留学前に勉強しておくことをお勧めします。

グレートオーシャンロードの12使徒。残念ながら一番手前の岩は2005年に崩落してしまいました。

さて、いよいよ来学期はオーストラリアでの大学生活最後の学期です。ついこの間オーストラリアに来たばかりと思っていたのに、気づいたらもう2年の月日が流れていて、残すは半年間となってしまいました。心寂しい気もありますが、オーストラリアで過ごす残りの半年間十分に楽しみたいと思います。