ニュージーランド留学現地レポート

REPORTER

東京都淑徳巣鴨高校出身 
オーストラリア留学科2005年卒

オタゴ大学 生物医学専攻

2008年4月

 

最終学年になって

Railway station前。 2月の晴天の下、たくさん花が咲いていました。近々、Chinese gardenが側にできるみたいです。たくさんの自然に囲まれて、ホリデーの最後を満喫できました

今年、私は3rd yearに無事上がることができ、来年2月に卒業予定となりました。ニュージーランドに来て4年目。今思えばあっという間の年月でした。当時のJCFLニュージーランド留学コースでは1番目の出国となり、期待と不安を膨らませて、大学に入るためのコースへ入りました。慣れない環境や、英語の出来なさでホームシックにかかり、何度も日本へ帰りたいと思いました。しかし、友達、家族、そして現地で仲良くなった外国の友達やクラスの先生の支えもあり、少しずつ海外生活を楽しむことが出来るようになっていきました。何度も困難にぶつかりましたが、諦めずに頑張ってこられたのは周りの支えと自分の強い意志だったと思います。何のために自分は留学を決意したのかと自問自答しました。私がニュージーランドのオタゴ大学に決めたのは自分の夢を叶えるためです。日本の大学では経験できないことを経験して、いろいろなことを吸収したいと思ったからです。

勉強が楽しめるように!

Saturday market。毎週土曜日の朝に行われているマーケットです。新鮮な食材を手に入れることができます。いつも多くの人でにぎわっています。焼きたてのクレープはおいしいと評判です

今年もまだ始まって1ヶ月しかたっていないのに、取っている教科の全てで課題や宿題が出され、テストが頻繁にある教科もあります。解剖学の授業はディスカッションもあり、授業中学生の意見が飛び交います。実験の授業では実際に生きている動物に麻酔をかけて手術して体内ホルモンの変化を計ったりしました。学年が上がるにつれて授業の内容も濃くなり、覚えなければならないことはどんどん増えていきます。私の場合、授業の予習も復習も未だに人より時間がかかるので、なるべく空いている時間は図書館に行って勉強しています。
 
テスト前はプレッシャーがかかり、勉強をすることに対してストレスを抱えますが、普段自分で勉強をしている時はとても楽しんで出来るようになりました。やればやるだけ身に付くし、自分のためになると感じるからです。
 
もうあと1年で卒業なんだなぁと思うと、これまで何気なく過ごしていた日々がとてもかけがえのないものだということに気づきます。そして、小さくて何もない、つまらないと思っていた町がいつしかとても居心地のいい場所になっていました。あと残りわずかな学生生活を楽しもうと思っています。

2008年9月

 

Final year in Dunedin

ミュージアムにて。マオリの伝統的な彫り物はとてもきれいで素晴らしい作品です。ぜひ実際に見ていただきだいです

ダニーデンの天気は最近は曇っていることが多く、部屋の中にカビが繁殖しやすい湿気のある季節となりました。
 
先日3週間ほど冬休みがありました。大学生活最後の冬休みはどこかに出かけようと思っていたものの、試験の疲れと結果への不安でどこにも出かけることができませんでした。しかし、今年初めてゆっくりと休むことができたのでよかったと思います。
 
無事に後期に進むことができ、すでに授業2週目を終えました。最後の年ということもあって、周りの友達も皆就職について考え始めています。私の学部では、そのまま大学院へと進み、将来は大学での研究職を希望している学生が多くいますが、私は日本での就職を考えています。日本での研究職を希望するとなると大学院出が望ましいですが、早く社会に出たいので、卒業後は就職活動をして希望の企業に入れるように努力するつもりです。

ダニーデンにあるCadburyチョコレート工場。チョコレートの甘い匂いに誘われてついついお菓子を買いたくなってしまいます

今勉強している教科ではエッセイやレポートの課題が多く、自分で研究結果をまとめる力をつけなければなりません。授業の予習復習に加えて、課題のために多くの文献を読まなければならないので、毎日パソコンの前で奮闘しています。
 
4年前、ファンデーションコースから始めて、今までにたくさんの友達が出来ました。そして多くは今年卒業していきます。寂しい思いはありますが、いつか再会出来る日を楽しみに、そして一緒に会って話すことが出来る今の時間を大切に毎日を送っています。

ダニーデンの中には壁画がたくさんあります。ユニークなものばかり

今留学を考えている方の中には、就職活動について疑問や不安がある方もいるかもしれません。国によっては卒業する時期が日本の大学生と違いますし、日本で行われる就職活動時期にはすでに学校が始まってしまっていることが多いです。しかし、留学生を対象とする就職活動のサイトもたくさんありますし、JCFLの先生方が最後までバックアップしてくださるので、心強いです。
 
一番大切なのは留学をして何を得たのかということ。卒業後、英語が出来るようになったということだけではなく、海外の大学へ行ったからこそ自分が成長できたという確信が残ると思います。