ニュージーランド留学現地レポート

REPORTER

東京都淑徳巣鴨高校出身 
オーストラリア留学科2005年卒

オタゴ大学 生物医学専攻

2009年3月

 

最終学年

ブラフにて。NZ最南端にある標識。一面海が広がっていてきれいな場所です

後期は全部で3教科の授業を取りました。全てが解剖学で必修だったので、単位を落とせないというプレッシャーと毎日戦っていました。エッセイや実験のレポートはより質の高いものを求められ、採点も厳しくなっていました。なかなか高い内申点がもらえず、期末試験で取らなければならない点数が高くなっていきました。(通常、その教科に合格するためには課題などの内申点+学期末試験の合計が全体の50%以上必要)
 
前学期以上に勉強の時間を増やし、わからないところを先生に聞きに行きました。この4年間でどのように勉強をしたら効率が良いか、例えば、時間の使い方、図書館の利用法、覚え方など、自分のやりやすい方法を見つけることが出来たので、どんな状況に立っていても楽しく学ぼうという姿勢を崩さずに、知識を身につけることが出来ました。その成果もあって、最終学年の試験の結果は満足いくものになりました。

Summer School(夏期講習)

クライストチャーチの博物館にて。 授業で見慣れているX線写真を前に興味津々

私は2年次に試験期間中に体調不良になり、1つ試験を落としてしまいました。その分の単位が足りていなかったので、2009年の夏期講習を受けて単位を取りました。私はForensicと Tourismの教科を取りました。Forensicは法医学やCSI(犯罪の鑑識)の仕事を勉強することができます。Summer Schoolにしかない教科なので、大学に入るときから絶対に取りたいと考えていました。私は授業の中で、どのように人の死体から犯人を割り出していくか、死体なき殺人現場に残された物から何がわかるのか、ということを警察官の方や科学捜査員の方から実際に学び、日本の大学ではなかなか得ることの出来ない貴重な経験をすることができました。Tourismは未知の分野でしたが、授業を通してどのように 旅行産業が世界中に発展していったのかが分かり、他の世界を見る視野が広がったと思います。

卒業して

Tuataraのヘンリー。インバカーギルで飼育されている最高齢(111歳)のイグアナです。身動き一つ立てていませんでした^^;

留学は私の人生のターニングポイントであったと言っても過言ではありません。海外の大学を卒業したということで大きな自信へとつながりました。何事にも積極的な態度で望み、最後まで諦めずに努力する姿勢は、留学していた4年間で鍛えあげられました。
 
JCFLに入学した当初は、留学なんて本当に私に出来るのかと不安になった時もありましたが、毎日こつこつと勉強をし、多くの先生方や友達に支えられながら海外で解剖学を学ぶという夢を実現することが出来ました。そして、4月からはある大学の医学部の研究所の方で技術者として働くことになりました。研究所の一員として研究に携われることに喜びを感じています。社会人として働くことが決まった今、留学生活で学んだ専門知識と、強い精神力と、多くの友達と築いていったコミュニケーション力に誇りを持ち、仕事を通して医療に貢献していきたいと思っています。
 
4年間お付き合いくださってありがとうございました。