外国のお菓子とか食べ物というと、ジェリービーンズのようにカラフルで楽しくて・・でもちょっと着色料タップリという感じで、どう見ても体に良くなさそうなものというイメージが。
初めてオーストラリアに来た時もドーナツ屋でピンクや水色(!)のアイシングがかかったドーナツを見て度肝を抜かれた記憶があります。ピンクはいちごチョコレートなんかにあるにしても、水色の食べ物って口にしたことがあるだろうか????
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もちろん今でもたまにそういったお菓子などをみかけることがありますが、オーストラリアではここ数年で、自分の体の中に取り入れる食べ物について細心の注意を払う人が急増。その象徴の最たるものが、街中でよくみかけるオーガニックのスーパーマーケット。野菜は普通のスーパーよりも少し高めですが、すべて有機栽培。形はいびつでも「大地の味がする」と皆よく言います。ジャム、牛乳、ヌードル、チョコレートにいたるまで、全てにオーガニックの文字が。玄米や豆腐、ソバなども健康食品としてオーガニックショップで注目されている食材です。
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そういったもののブームの根底にあるのは、オーストラリア人のナチュラル志向じゃないかと思います。昔の日本人がそうであったように、オーストラリアの人々にとって自然はとても身近なもので、そこから受けられる恩恵を最大限受け入れる。
その分、自然に敬意を払い、自然や環境に良いことを率先して行う。自分の体に摂取する物に気をつける人々は、環境にもやさしいものを使うことが多いです。たとえば前述のオーガニック系スーパーで手に入る地球に優しい洗剤、シャンプー、トイレットペーパー、土にかえるハブラシなどなど。スーパーでビニール袋をもらわないように買い物バッグを持ち歩く人の数も、日本に比べて断然多いと思います。
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病気になった時も、すぐに薬にたよらず自然の恵みであるアロマオイルなどを使ったナチュラルセラピーを実践する人が多くいます。その代表がユーカリオイルやティートリーオイルといった、オーストラリア原産のエッセンシャルオイル。原住民アボリジニの知恵が詰まっていて、昔からオーストラリア人の生活にあった民間療法です。
その他、化粧品も自然化粧品と呼ばれるものが多く、日本でもオーストラリアの化粧品が沢山売られているのに驚きました。ジュリーク、AESOP(イソップ)、パーフェクトポーションなどなど。いまや日本でも自然化粧品といえばオーストラリアという印象すら受けます。
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LOHAS(ロハス)はLifestyles of Health and Sustainability の略。環境や自然に優しいもの、 ヘルシーでナチュラルな食品を愛用するエコロジカルなライフスタイル。
日本でもブームになりましたが、どちらかというと一時的な流行として持ち上げられている感じがありました。オーストラリアでは単なる流行に終わらずに、かなり定着してきている印象をうけますから、これからはこういったライフスタイルの方が主流になってくるかもしれません。
そろそろ、買い物バックを持たずにスーパーに行くことが、「恥ずかしいこと」になってきたような気もします。