日本外国語専門学校 海外芸術大学留学科 芸術留学プログラム

卒業生
イギリス・ボーンマス芸術大学でコスチュームと
舞台デザインを学ぶ卒業生来校

芸術留学・イギリスの大学でコスチュームと舞台デザインを学ぶ卒業生来校!

ボーンマス芸術大学で、舞台衣装やデザインを学ぶ海外芸術大学留学科の卒業生が一時帰国中に来校してくれました。入学してまだ3ヶ月だけれど、毎日すごく楽しい!という梶さんに、ボーンマス芸術大学の授業内容や今後の目標についてインタビューしました。

芸術留学・イギリスの大学でコスチュームと舞台デザインを学ぶ卒業生来校!
2008年 ボーンマス芸術大学 衣装と舞台デザイン専攻留学
2008年 海外芸術大学留学科 卒業 
東京・関東国際高校出身 

 芸術留学をしようと思ったきっかけは?  

 小さい頃から絵を描いたり美術館に行ったりするのが好きで、高校に入った頃にはこの先アートに進みたいと思っていたんです。日本でアートをやる気はありませんでしたね。日本の美大は正確さ重視で、‘美術はこうでなきゃいけない’というような枠があると聞いていたので、ストレスになるだろうなと思っていたんです。中学生の時に初めて海外に行って以来、自分には個性重視の海外の方が合ってる!という確信がありましたし。

 海外芸術大学留学科で留学準備をしようと思ったのはなぜ?

 知り合いの付き添いでJCFLのオープンキャンパスに来たのですが、齊藤先生のグラフィックの体験授業を受けて「これだ!」と思ったんです。海外の大学に対応していくカリキュラムがありましたし、何よりも雰囲気が‘日本日本’していない所が自分にはよかったですね。海外の芸術大学のスタッフが来校して説明会や入学審査を行ってくれるという点で、留学が身近なものに感じられました。

 どうして『衣装と舞台デザイン』を専攻することにしたの?

 海外芸術大学留学科の前期の授業では、いろいろな素材やリサーチ、プロジェクトを通して自分が何を表現したいのか、何を使って表現するのが向いているのかを知る機会が与えられていました。私はtextureの授業の時がすごく楽しくて、身につけるものを作るのが好きなのかな、と思いました。そして秋に行われたファッション制作のプロジェクトを通して、自分は衣装が持つ機能性よりも美しさ、独自の世界観を重視していることが分かったんです。自分自身バレエをやっていて、衣装を着るとそのキャラクターになりきれるマジックのようなものを味わっていたので、衣装の世界をもっと深めてみようと思いました。

 ボーンマス芸術大学ではどんな勉強をしているの?

 今はまだ1年目なのでコスチュームを作るための基本的なスキルや知識を学んでいます。例えば縫製や染物、アップリケの作り方など。来年の2月にコスチュームの発表会があるので、今はシェイクスピアの作品『十二夜』のキャラクターを想定してデザインを考えているところです。その際、現代のニーズに対応できるもの、例えばコストやリサイクル面を考慮して取り入れることが求められています。衣装係は衣装を作っていればいいというものではなく、照明やサウンドなど諸々の要素とのコラボレーションでなくてはいけないので、授業の中には映像や舞台のワンシーンを分析して、監督がどのようなメッセージを伝えたいのかcriticalに考えるようなものもあります。日々学んでいるなと思います。

 海外芸術大学留学科で留学準備をして何がプラスになった?

 入学のためのIELTS指導はもちろん役立ちましたが、英語が日本で身についていたからこそこちらでの授業にすんなり入れたと思います。海外芸術大学留学科で自分のやりたい分野が見つかっていたことも大きかったですね。分野を絞った上で、実験的にあれこれ試す余裕がありますから。作品作りでは、海外芸術大学留学科で学んだアイディア展開のプロセスをいつも応用しているのですが、先生方に評価してもらえることが多いです。

 将来の夢

 バレエの衣装を作りたいですね。昔のおとぎ話のような幻想的な部分と現代的な部分が混ざり合っていて、一番心をわし掴みにされるんです。バレエは非言語のパフォーマンスなので、異なるキャラクターやその感情を衣装でどこまで伝えられるかという課題があるのですが、同じコースの先輩は、チュチュ(バレエの衣装)に見えないようなデザインでいながら、キャラクターを十分に表現している衣装を作っていてすごいなあと思います。在学中にロイヤルバレエ団でのインターンシップがあるそうなので、挑戦したいですね。

 芸術留学を考えている人へのメッセージ

 経験が無いとか向いていないかもと悩む前に、まず行動することだと思います。体験レッスンを受けてもいいと思うし、美術館に行ったりデザインに関連する本を読んだりしてみるとか。「あ、好きだな」という確信が持てると思う。色々行動して「これだけやったよ」というものがあれば、親や周りの人もいずれ理解してくれると思います。専門学校という名前で立ち止まってしまう人もいるかもしれませんが、大学に入るだけが人生ではないし、人と違うことをして自分を磨いていけるのがアートだと思います。

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