卒業生
アメリカの名門、アートセンター・カレッジ・オブ・デザインで
プロダクトデザインを学ぶ先輩

アートを楽しむのに年齢は関係ない!高卒、大卒、社会人経験者、バックグラウンドも年齢も多種多様な人が集まるのが海外芸術大学留学科の魅力の1つです。今回は、元広告業界・営業マンの牛山先輩に、アートの道に入ったきっかけや、現在の留学生活について聞きました。

アメリカ・アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン プロダクトデザイン専攻
2006年 海外芸術大学留学科 卒業
慶應義塾大学出身
Q 海外でアートを学ぼうと思ったきっかけは?
A 広告代理店の営業だったので、デザイナーさんと一緒に仕事をする機会が多かったんです。自分もやってみたいという気持ちが徐々に大きくなって、働きながらデザインコンペに応募していた時期もありましたが、技術も何もないから納得できるモノにならない。だったら本格的にやってみるか、と。やるんだったら海外に飛び込んだ方が面白いと確信がありました。
Q どんな大学で、どんな勉強をしているの?
A アートセンター・カレッジ・オブ・デザインは、産業界との結びつきの強い総合大学で、車のデザインなどを行うトランスポーテーションデザインが強いですね。僕がいるプロダクトデザインでは、身の回りの製品をデザインします。
基本的なスキルとしては、色々なスケッチ(ドローイング)の技法を学びますが、特に早く形を捉える練習を積みます。例えばボールペンを持って動物園に行き、1つのスケッチに5分と制限時間を決めてひたすらスケッチを行う授業もあります。それから、自分がデザインした物の模型を作るので、様々な機材を使いこなす技術も習います。毎日授業と課題に追われていますが、カリキュラムがしっかりしているのですごく充実していますね。
Q 海外でアート★何が魅力?
A プロジェクトが実践的で、そのまま仕事につながる可能性がある所です。例えば、ある製品についてのプロジェクトがあったら、まずはユーザとマーケットのリサーチから始まります。どういう製品が今市場に出ていて、どういう問題があるのか?その後、自分なりのアイディアをスケッチし、模型を作ります。僕はこれまでに子供用カメラや、ハリウッドのスタイリストさんが外で使う美容師カバンなどを作りました。お披露目となるプレゼンテーションでは、作品について言葉でいかに説明できるか、デザインやプロセスがビジュアル的にうまく表現できているか、それから模型の出来が評価のポイントになります。プロジェクトによっては、企業のスポンサーがつくこともあるんです。商品化されるかもしれない。企業にアピールできるチャンスなので、みんな真剣ですよ。
Q 作品作りをする上で、海外芸術大学留学科で学んだことはどのように活かされているの?
A 一番役立っているのは、リサーチの方法やスケッチブックの使い方だと思います。生活の中で目にする物からアイディアを得る訓練は随分積みましたね。僕はアートのバックグラウンドは全く無かったので、ドローイングスキルといった基本的な部分は全部海外芸術大学留学科で得たものです。あとはプレゼンテーションのやり方ですね。ぼんやりしたアイディアを英語で伝えるって難しいんですが、それでも自信を持って伝えられるのは美術のプレゼンテーションを経験していたからでしょうね。
Q アート&デザインに興味のある人へ
A アートやデザインをやる人は、もし自分の前に選ぶ道が2つあるとしたら、危険な道を選ぶことをおススメします。海外では、自分のこれまでの経験では想像できない事が起きるんですよ。そんな世界に飛び込んで楽しめるようになったら、自分の器も作品も大きくなるんじゃないかな。