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JCFLを卒業後、ミャンマーや中国、ベトナムで日本語教師として活躍してきた佐藤さん。2010年6月からは、外務省所管の独立行政法人「国際交流基金」の「日本語専門家*」としてインドへ派遣され、日本語教育・文化の普及と向上にあたります。海外で日本語教師を目指す人へのメッセージをいただきました!
*「日本語専門家」は修士号の資格が必要です
☆ミャンマー・ベトナムでの日本語教師体験etc.,前回のインタビューはこちら>>
Q ベトナムではどんな学生たちに日本語を教えていたんですか?
06年12月から今年の4月まで、ベトナムのハノイ工科大学でITテクノロジー専攻の学生たちに日本語を教えていました。これはODA(政府開発援助:日本政府が開発途上国に対して行う有償・無償の資金または技術援助のこと)プログラムの一環として行われたもので、日本とベトナムの架け橋となるITエンジニアを作ることが目的。1学年120名の学生を4期生まで、10人前後の日本人スタッフと現地アシスタントで見ていました。
08年から同コースの副主任のポストに着いたので、日本語教育のカリキュラムやシラバスを考えたり、コースのマネージメント、新人日本語教師の研修も仕事になりました。学年全体を動かす楽しさがある反面、学生に教える時間が減ってしまい、ちょっと寂しさもありましたね。
Q 日本語を教えるときに、どんなことを大切にしていますか?
日本語教師になって今年で9年目なんですが、「日本語教師の仕事って幅広いな」と思いますね。新人の頃は、文法を理解させることに一生懸命だったんですが、年数を重ねていくと「人として成長させる方が大切だし、面白い」と考えるようになりました。どんなに日本語が上手くても、日本企業の価値観とかマナーを知らないと受け入れてもらえない。最終的にその価値観に合わせるかどうかは本人たちに任せますが、日本企業や文化、価値観に関してできる限りの知識は与えてあげたいと思っています。
Q これまでにミャンマー、中国、ベトナム、といろいろな国で働いていますが、どうやって海外の仕事を見つけるのですか?
常にアンテナを張っていて、インターネットで見つけることもありますし、JCFLの先生から紹介してもらったこともあります。今回採用された「国際交流基金」の「日本語専門家」は、インターネットで公募を知り、当時働いていたベトナムに近いタイの会場で一次試験を受けました。最近、海外で日本語を教えたいという人は、数年前と比べて減っているので、固い意志を持って探せば絶対見つかります。
Q インドでは、どんな仕事をするのですか?
「国際交流基金 ニューデリー日本文化センター」で2年間、日本語専門家として働きます。インド人日本語教師や日本語学習者のためのセミナーを開催したり、現地の日本語教師のスキルアップを行ったり教材開発をしたり、という仕事を任される予定です。身近な所からのアプローチを考えて、親日家を増やしてきたいと思っています。
Q 海外で日本語を教えることの魅力って?
一番の魅力は海外に住めること!僕が日本語教師を目指し始めたきっかけはこれでした(笑)。海外に住んでみて、今まで自分は狭い価値観の中で生きてきたなあという感じがしたんです。日本にいる時は答えが1つだと思っていたのですが、海外に出ると本当にいろんな答えがある。面白いですね。
あとは、他人の人生に関われることも日本語教師の魅力だと思います。昔の学生が日本で働いていたり、経営者になったりしているのを見ると、やってて良かったと思いますね。授業を通して日本の文化や日本に興味を持ってくれて「日本に行ってみたい」と言ってもらえるのも、嬉しい瞬間です。
Q 海外で日本語教師になりたい人へ
「最初からお金をもらおうと思うな!」(笑)まだ自分は経験を買わせてもらっているんだ、という意識で目の前にあるチャンスをどんどんつかんでください。
あとは、「日本人を代表しているんだ」ということをいつも自覚してほしいなと思います。自分も学生時代、同じことをJCFLの先生に言われていた時は「大げさなんじゃないかな」と思っていましたが、実際に仕事をしてみて、若くても年を取っても学生にとっては自分は「先生」であって、学生たちに影響を与えていることを実感しています。
JCFLで学んだことは、海外のどの国へ行っても通用するので、自信を持ってどんどん外へ出ていってください。