カナダ留学現地レポートREPORTER
新潟県立巻高校出身 ナイアガラ・カレッジ 2011年1月
僕は新年早々賞味期限切れのオレンジジュースにあたり、素晴らしい寝正月、もとい病で床に伏せっておりました。今年も何人かNiagara CollegeへJCFLから来るかもしれませんが、カナダで生活する際には冷蔵庫にある食材の賞味期限にはご注意ください。 それでは2011年もオレンジジュース恐怖症(New!!)の私、Machikaが、カナダでの学校生活等を引き続きレポートしていきたいと思います。よろしくお願い致します。 2回目のCo-opも無事終了
と言う訳で今回は、2回目のCo-opで出された大学の課題について少しレポートを書いてみようと思います。過去の現地レポートを読んでくれていた方はご存知かと思いますが、僕は去年の夏休み(5月~10月)、New Brunswick州にある高級リゾートホテルでBanquet Serverとして2回目のCo-opを行っていました。
僕の場合、まずホテルに訪れたお客様約200人を対象に、そのホテルチェーンと僕が働いていたホテル自体に対するリピーター率、認知率、顧客満足度等に焦点を当てながらリサーチを行いました。その後SWOT Analysis等のマーケティングテクニックを用いながら分析し、リピーターもしくは全体の顧客人数を上げるにはどうしたらいいかといった内容のレポートを50ページ程最終的に提出しました。 働きながらの課題でしたので、かなりリサーチなどは大変でしたが、学んだマーケティングテクニックやリサーチテクニックを実際に使う機会が与えられた、学生にとってはかなり有益な課題だったと思います。確かに課題に対する苦労もいろいろありましたが、終わってみれば、全体を通してNiagara CollegeのHospitalityに関するプログラムの質の高さを改めて感じることになったひと夏でした。 Happy Christmas in 2010
僕は今まで冬に日本に帰国した事はないので、今回でカナダのクリスマスは3回目になります。3回目となるともうある程度の信頼関係が構築されており(実際New Yearは2週間も僕1人で家を任される始末…初日から腐ったオレンジジュースで撃沈でしたが 笑)、1年目や2年目のような緊張も無く、もうすっかり家族の一員といった感じです。僕のホストファミリーのクリスマスパーティーでは、毎年一族が大集合して合計15人くらいになります。その中には大学生や大学院生、起業している人、旅行業界で働いている人等さまざまな人達がいるので、普段は交流の無い業界の話や他の大学の話を聞く事ができとても勉強になります。ホストファミリーと恒例のクリスマスパーティー。 今年は僕自身もCo-opでの経験や英語力が超若干上がったこともあり(気のせい?)、例年よりいろんな話をホストファミリー達とターキーを食べながら楽しむ事ができました。 こうしたカナダでの経験を通して毎年感じるのが、家族、親戚間の絆の温かさです。あくまでこれは僕のイメージですが、カナダで感じられるこの類の温かさは、現代の日本の核家族社会で見られる温かさと言うより、むしろ昭和の頃の大家族の中で見られる温かさに近いように感じられます。 現代の日本の家族社会も時代の流れによって生まれて来たものだと理解はしていますが、出来る事なら、こんな昭和的な温かさを日本に帰っても感じられる良い家族を将来持ちたいなぁと思う今日この頃です。 2011年5月
春は僕たち学生にとっては入学の季節であり、そして同時に卒業の季節でもあります。僕の留学生活もついに残りわずかになってきましたが、笑顔で日本に帰るため残り2ヶ月、気を抜くことなくラストスパートをかけて頑張っていきたいと思います。 ではでは、今回もここナイアガラから、最近徹夜続きで寝不足なMachikaが現地レポートをお送り致します。 いざケベック州へ
遠出と言って思いつく場所もCo-op(インターンシップ)を行ったプリンスエドワードアイアランドとニューブランズウィックだけです。さすがに4年間カナダにいてこれではネタ話が少ないと思い、今回思い切ってケベック州(モントリオール2泊、ケベックシティ2泊の計4泊6日)に友人3人とともに旅行に行ってきました。
まず、モントリールオールもケベックシティもフランス文化の影響を色濃く残したとても美しい歴史的建造物が多く、目に映る建物すべてが美しい、そんな感じの街を堪能することができました。ケベックシティでは念願のフェアモントシャトーフロンテナックにも泊まり、Hospitality Managementを専攻し、ニューブランズウィック州で同じ フェアモント系列のホテルで働いた自分としては、これ以上ない至福の時間となりました。 食べ物や飲み物もとても美味しく、特にケベックシティで飲んだケベック産のRose Wine は絶品でした。 欠点としてはやはり2月、3月ということでまだ気温がかなり低く、なかなか夜外を出歩くのは大変でした。ケベックやモントリオールの雪景色も確かに綺麗かもしれませんが、個人的には次来るなら夏にしようと心に決めた1週間となりました(笑) カナダにいる日本人として
中越沖大地震の時、僕はまだ高校生でしたので、幸い地元で家族とも同じ時を過ごすことができました。しかし、今回は時差14時間の距離にあるカナダで東日本大震災を知ることになり、家族や友人の安否の確認もすぐにはかないませんでした。 また今回の震災でカナダと日本の距離を改めて感じると同時に、カナダにいる日本人の無力さも実感しました。数名の他の日本人留学生とともに校内で募金活動を行いましたが、カナダにいる僕を含めた日本人にはこの程度のことしか結局できませんでした。ただこの小さな募金活動を通して嬉しく思ったのは、日本人はやはり日本人だということです。カナダに住んでいようが、他の国に住んでいようが、普段は金髪の兄ちゃん、姉ちゃん追っかけていようが、祖国がピンチの時には皆で一致団結して助け合おう、こういった気持ちをカナダにいながら感じることができたのには非常に感動しました。僕たちは日本人です。これからカナダに留学する人たちも日本人としてのアイデンティティーを忘れずに、各々の目標に向かって頑張って下さい。 2011年11月
無事カナダの大学を卒業!
ある日突然、現地レポートを依頼されてから早4年。ESLから2年制プログラム卒業、そして4年制プログラムへの編入と私の留学生活を徒然に書いて参りましたが、今回が最後のレポートかと思うと、時の経つ速さを実感すると共に、今までの4年間があらためて昨日のことの様に記憶に甦ってきます。 留学を通して日本が大好きに!
また同時に今日日本の抱える問題点、将来の日本の姿など、日本という国を留学前よりも一人の日本人として真剣に考えるようになれたと思います。 大変な時を乗り越えられたは周りの人のおかげ!
卒業記念写真私自身、上記の勉強と異文化への対応に関してはかなり苦労しました。文法や英作文に関しては特に問題無く最初はこなしていましたが、リスニングがかなり苦手だったので(今もですが)、相手の話していることが理解できない、理解できないので話せない、負の連鎖にはまっていました。こうした言語の壁は勉強だけでなく、私生活にももちろん影響を及ぼすので、ホストファミリーと会話が満足にできないなど、毎日毎日ストレスの連続でした。また、私のプログラムは4年間で2回、計約11ヵ月のCo-op(有給インターンシップ)が組み込まれていたので、 その都度、新しい土地、文化への対応、見知らぬ人々とのコミュニケーションを要求されました。でもこうした困難を乗り越えてきたからこそ、私は今まで生きて来て感じたことのない最高の達成感を卒業式で感じることができたし、今こうして自信を持って最後のレポートを書けているのだと思います。 ここまで読んでくださった読者の皆さん、「麻史さんスゲー」って思ったでしょう? すいません、僕自身は全然凄くないです。これから留学する人も実際行ってみれば分かると思いますが、海外で上記のような困難に一人で立ち向かうことはとても大変です。少なくとも私には無理でした。会話が全くできなかった時、相談にのってくれたのはESLの先生やホストマザー達でした。Prince Edward Island 、そしてNew Brunswick州のホテルで働いていた時、僕を支えてくれたのは、日本にいた家族との電話と現地で知り合った友人達でした。成績が下がって落ち込んで悩んでいた時にアドバイスをくれたのは、優秀なクラスメイト達でした。多くの人たちが私を辛い時に支えてくれました。「人はいつも誰かに支えられて生きている」留学を通して、この言葉を本当の意味で理解できたことも自分にとっては大きな財産となりました。自分に自信を持つことは大切です。でもそれ以上に「人への感謝」を忘れないことは人間として、これから生きていく上でもっと大切なことだと私は思います。 就職活動と正規留学
ただこの場合は、日本の大学生同様、もしくはそれ以上に、早くから計画性を持って就職活動をすることが必要になると思います。 就職時期よりもやはり大切なのは、いかに自分をアピールするかです。ただ個人的な就職活動の経験から述べるなら、企業側はやはり正規留学ならではの強みに興味を示してくれる傾向が強いように思います。英会話などのありきたりなものは、留学で備わっていて当然と見られますので、当然それ以外で何か自分独自の強みが必要ということになります。(実習先を得るまでの過程で磨いた「行動力」etc . . . ) この独自の強みを得るのが皆さんの留学です。何度も言いますが、正規留学は大変です。でもやり遂げることができたなら、皆さんは決して 面接の場でアピールに困ることはないと思います。(私みたいに社長と90分面接しても大丈夫です) ではでは皆さん、素晴らしい留学生活を!! Good Luck!!! |