イギリス留学現地レポート2010年10月
固有の文化の残るウェールズ
待ちのすぐ横に丘があります。 ウェールズはイギリスの南西部にある丘の多い地域でわたしの住むアベリストゥイスはその中でも中西部、カーディガン湾沿岸のほぼ中心に位置しています。規模の小さい田舎の街で、街の周辺で飼われている羊の方が街にいる人間より数が多いんじゃないか、というような環境で、イギリスの都市部からはアクセスの悪い場所ですが、その分ウェールズ固有の文化が今日でも色濃く残っているユニークで魅力的な地域でもあります。 街を歩いていると地元の人々がウェールズ語で話している光景をみることもまれではありません。初めのころは英語とウェールズ語の響きの違いがわからず、現地のひとの会話を聞いている時、自分のリスニング能力が低くて内容を理解できないのか、ウェールズ語だからわからないのかの区別がつきませんでした(笑) 模擬国連サークルもある国際政治学で有名な大学サマープログラムでマンチェスターにいきました。タウンホール前です。 アベリストゥイスは本当に小さな街です。キャンパスは街の中心から少し離れたところにあるのですが、その距離は近く、みんな授業のない時は買い物やランチに気軽に街に繰り出すので、“アベリストゥイス”というエリアを歩いていれば、必ず大学の友達に会います。もうアベリストゥイス全体が大学のキャンパスのような感覚ですね。アベリストゥイス大学は1872年にウェールズ最古の大学として創立されました。そのためウェールズの中での学問の中心地として、文化施設が大学に隣接して建てられていて、非常に充実しています。 大学のすぐ隣にはウェールズ国立図書館が、大学のキャンパスの中心にはアーツセンターというシアター兼展示場があります。アーツセンターでは毎日のように舞台やコンサート、展示会があって、芸術分野に興味のあるわたしは、ちょっと息抜き、という感じで写真展なんかを見に行ったりしています。 授業の教科書たち…。これからこれを読まなければなりません…。 わたしは7月の末にこちらについて、学部課程が始まる前に6週間の語学コースを受けていました。授業の内容はJCFLのEFLの授業と同じようなもので、英語でのエッセーの書き方や議論の仕方を実践的に練習しました。この期間は毎週土曜日に学校が日帰り旅行のツアーを計画してくれて、サマーコースの生徒たちは希望すれば無料で参加することができました。サマーコースの生徒は留学生ばかりだったので、イギリスの都市部を観光できるこの企画を毎週楽しみにしていました。現在は国際政治学部の戦略学科(International Politics and Strategic Studies )に在籍していて、国家間における軍備の政治的役割について勉強します。1年目は国際政治学の基礎を築くということで国際政治学を幅広く学びますが、2・3年目からはそれぞれ専門に特化した授業を選択していきます。アベリストゥイス大学は世界で初めて国際政治学部を設立した大学としても有名で、大学のサークルにも国際政治学のサークルがあったり、Aberystwyth Model United Nationという模擬国連サークルがあったりと、学部以外でもこの分野に関してかなり力が入っている印象を受けますね。 ちなみにわたしもこの2つのサークルに在籍しています。まだ本格的な活動は始まっていないのですが、討論や海外研修などもあるということなのでかなり楽しみです。 |