こんにちは。海外芸術留学コース卒業生の小峯です。現在イギリス、ロンドンのKingston Universityにて、BA Filmmakingを専攻しています。これから少しずつ、留学生活に関して紹介させていただきます。
映画を学ぼうと思ったきっかけ
以前通っていた4年生大学では経済・経営を専攻していましたが、映画館でアルバイトをしていたこともあり、自分の専攻以上に映画に強い興味を抱いていました。ただし、映画を含めた芸術に関する仕事には、一部の才能のある人たちだけが就けると考えていたため、仕事にしようとまでは考えていませんでした。
そんな考えが変わったのは、先の大学にて、アメリカのカリフォルニアに短期の交換留学をした際でした。
この大学には映画科があり、他の専攻科目と同じように勉強する場が設けられていたのです。そこで、映画や芸術も他の分野と同様に学ぶことができるのだと知りました。それ以来、映画を大学で勉強して、将来は映画製作の仕事に就きたいと考えるようになりました。
JCFLでの学習
大学卒業後、学習費用を賄うために仕事をしながら、映画を勉強できる教育機関を探しました。しかしながら、日本では映画科を持つ学校は少なく、また芸術大学に入るには相当の技術と準備が必要でした。そのため、留学して映画を学ぼうと決意し、その準備をするためJCFLに入学しました。
JCFLでは中学校以来に美術の勉強をすることになりました。まず学んだのは、即座に作品を作るよりも、自分の関心事についての調査や技術的な実験の結果をスケッチブックに記録していくことが重要だということでした。
作品製作は、このスケッチブックでのアイディア展開を元に行っていきました。
自身の技術が未熟であったことや、学習方法に慣れるのに時間がかかったこともあり、最初は自分の作品の拙さに落胆することが多かったです。それでも、先生方の丁寧な指導を受け、少しずつでしたが時間が経つにつれて技術力も表現力も向上することができたかと思います。
直観的な芸術性に任せることも時には大切だと思いますが、このような地道な方法によってこそ、作品に重要であるオリジナリティを見出すことができるのだと認識できました。
Kingston Universityの紹介
Kingston UniversityはKingston upon Thamesというロンドンの南西に位置する地域にあります。郊外であるため治安は良く、家賃や物価などもロンドン中心地と比較すると低くなっているため、暮らしやすい場所と言えると思います。また、ロンドンの中心地まで電車で約30分と、そこまで都市部から離れていないのも大きな魅力です。
Kingston Universityは総合大学なので芸術以外にも多くのコースを設けています。
それぞれの学部は4つある校舎に分けられています。芸術系の学部は、その中でもKnights Park CampusというKingston upon Thamesのほぼ中心にある校舎で勉強することになります。建物はそれほど大きくないのですが、製作に必要な設備は一通りそろっているため、不自由を感じたことはありません。
留学生が比較的多い(全生徒の約20パーセント)という環境も、日本から来た自分にとっては、暮らしやすい要因の一つになっているかもしれません。