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2012.2.14 
オーストラリアの大学・大学院を卒業後、
現地で会計士として働き始めました! 【海外就職】
オーストラリア留学コースの卒業生が、ブリスベンを拠点とする会社に【会計士】として就職しました。「レジャー化した日本の大学に疑問を感じたことが、海外の大学へ目を向けるようになったきっかけ」という田中さん。大学では、経済学と金融学、大学院では会計学を学び、充実した学生生活を送りました。
海外で働きたい人必見★海外就職のヒント満載、田中先輩のレポートです!


2009年2月の大学卒業時のインタビューはこちら
05年 日本外国語専門学校オーストラリア留学コースを卒業
08年 オーストラリアのグリフィス大学 経済学/金融学専攻のダブルメジャー(2つの専攻を同時に専攻)。
10年 クイーンズランド工科大学 修士課程 商学部会計学専攻修了
現在、「スクエアリソーシーズ(Square Resources Holding Pty Ltd)」勤務。(最近現地で結婚されたそうです♪) 


◆修士課程に進んだことで、出会いの幅が広がった。


グリフィス大学卒業後に進学したのは、「クイーンズランド工科大学修士課程」。学部時代との大きな違いは、いろいろな人と出会えたことです。 私と同じように、学部卒業後そのまま進学している人、一度就職をしてキャリアアップのために大学に戻っている人など、学部以上にいろんなバックグラウンドの人と会うことができました。修士課程の2年目から大学の「日本人会」の活動に参加したことも、出会いの幅を広げてくれたと思います。

◆卒業生ビザを活用し、会計事務所でインターン(研修)!

卒業旅行卒業後はオーストラリアでの就職を考えていたため、卒業に合わせて「新卒学生用短期就労ビザ」を申請しました。将来は「会計士」として生計を立てていきたいと考えていたので、会社の規模を問わず『未経験でも会計の仕事に携われる』という条件の会社を探していました。卒業の半年前から個人会計事務所でインターン(研修)をしており、無給でも経験を積ませてもらっていたこと、そのインターンとは別に生活費を稼ぐアルバイトをしていたこともあり、就職活動での焦りはありませんでした。

現在の仕事は、院生の2年目に日本人会で今の社長にお会いしたことがきっかけ。フルタイム採用を前提とした3ヵ月のインターンを自分の会社でやってみないかと声をかけていただき、今に至ります(実際、インターン期間は1ヵ月で、2ヵ月目からは正社員としてオファーを受けました)。

オーストラリアでの就職活動については、まず新卒の留学生の前に立ちはだかる壁がビザ(査証)の問題です。移民法の改正により、新卒の学生が長期労働ビザを取得することが今まで以上に厳しくなりました。「新卒」という立場よりも経験がモノを言う海外。ですが、新卒の留学生には、1年半ほどの短期就労ビザ(俗に卒業生ビザ)の申請が認められています。このビザでは、就労と就学の制限がないため、語学力を補う学校への就学や、インターン等の就労が可能となり、新卒の学生が社会経験を積み、うまくいけばそのまま採用という流れも可能になります。

◆現地企業の採用試験。内定獲得の鍵は、経験と人とのつながり

採用試験は取締役3名(オーストラリア人の社長とCFO:最高財務責任者、日本人のCOO:最高執行責任者)との面談のみでした。 3名のスケジュールが合わず、面接は2日に及び、それぞれ30分ほどの面接でした。内容は、今まで大学でしてきたこと、この先どういうキャリアを望んでいるかなど。先方からは、今後のビジネスの概要や私の主な仕事内容など(会計業務以外にも事務作業、将来的にはさまざまなプロジェクトに関わってほしいetc)などの話がありました。大学の日本人会やインターンを通じていろんな人と出会い、経験やコネクションを広げていたことが、内定獲得の勝因ではないかと思います。

◆働きながら「公認会計士」の資格取得にもチャレンジ!

就職した会社は、主に石炭を扱うオーストラリア資本の中小企業です。 事業内容は石炭の探査、売買(および売買の仲介)、コンサルタント業務と主に3つ。 私は主に会計(経理や財務)部門にいて、会社全体の経理をCFOの指導のもとに勉強しています。主な会計業務としては、特定プロジェクトの予算編成の草案作成から、月々の支払業務などです。 オフィスで誕生日

また、他の従業員に比べて比較的オフィスワークが多いので、会計業務に加えて事務作業(オフィス用品の発注、資料作成、出張の際の航空券の手配やその他取締役の大まかなスケジュール管理…etc)も受け持っています。

仕事では、私の担当業務は多岐に渡るため、いかに効率良く仕事を進めるかを日々研究しています。一般常識に近い質問から専門知識まで、どんな質問であっても真摯に受け答えしてもらえる社風があり、それが「もっと会計や石炭、ビジネスの知識を深めたい」というモチベーションにもつながっています。

今後の目標としては、2012年2月からオーストラリアのCPA(オーストラリア公認会計士)もしくはCA(オーストラリア勅許会計士)の勉強を本格的に始める予定です。この仕事に携わるまでは会計士資格の取得が目標となっていましたが、今は石炭や貿易など、業務に関する知識も深めていきたいと考えています。

◆留学で学んだこと=他者との違いを認め、心から自由が謳歌できるようになった!

母
留学が自分自身にもたらした変化は多々ありますが、私の場合、自分と他者の違いを認め、許容することを学んだのが一番大きかったです。
真っ直ぐ進むことしか頭になかった私が、いろいろな人と出会い、さまざまな経験をしたことで、「最終的に目的を達成できれば少しくらい回り道をしても良いんだ」と思えるようになりました。また、人との出会いを通して、自分自身を見つめ直すこともできたと思います。

もう1つ、「留学をして良かった」と思うことは、個性を尊重するオーストラリア文化の中で過ごすうちに、「周囲と同じでなければいけない」というプレッシャーから解放されたこと。他人と自分を比べて評価することなく、心から自由を謳歌できる、楽天的な性格になったと思います。

◆海外で働くということ

海外で仕事をしたいという人は、まずは身近な人にどんな仕事をしているのかを聞いてみるといいかと思います。私自身、オーストラリアにいる間にいろいろな方の話を聞く機会がありました。中には、日本にいながら取引先はすべて海外の企業であったり、月に1回は海外出張があったり、現地法人に駐在員として派遣されている方も多くいらっしゃいました。また、日本に帰国した時に両親や親戚がどんな仕事をしているのか改めて聞いてみると、案外海外との接点がある人もいて驚いた経験があります。 「海外で仕事をしたい」ということは、現地の企業で働いてみたいのか?日系企業の海外法人で働いてみたいのか?ということも考えてみることが必要かと思います。
また、現地で仕事をするとなると、ビザや言語の問題で理不尽な経験をすることもしばしばです。そういう厳しい面も踏まえつつ、自分の将来やりたいこととつなげていけたらいいのではないかと思います。

母◆JCFL留学科で海外大学の授業スタイルに慣れることができた

私自身JCFLのことを知るまで、「IELTS*」が何なのか全く知りませんでした(笑)。そんな基本的なことすら知らずに留学しようとしていた無茶な私ですが、JCFLでオーストラリア留学に必要なIELTS対策をすると同時に、「大学というアカデミックな場所で使う英語は、一般的な英会話とは異なる」ということを学びました。

また、長崎の片田舎で育ってきた私より遥かに多くの経験を積んだクラスメイトと東京で一緒に学んだことで、留学してからも特に違和感なく周囲に溶け込めたように感じます。

私が在学中はIELTS対策のみのコースでしたが、現在は大学進学予定者向けの教養科目を勉強できるとのこと。それは、とてもプラスに働きます。留学先でビジネス以外の科目を学ぶ学生であっても、会計や経済の知識は将来役立ちますし、私自身も就職してこれらの教養科目がいかに重要なのか身にしみてわかりました。留学も、飛び込んで初めて見えてくるものがたくさんあります。まずは説明会などに参加して、話を聞いてみるといいと思います。

*IELTS:英語を母国語としない学生がイギリスやオーストラリアの大学等で学ぶ場合に必要とされる英語力判定のための試験。
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