日本外国語専門学校 海外芸術大学留学コース 芸術留学プログラム

レポーターProfile
オーストラリア留学中
沼津市立沼津高等学校出身
海外芸術大学留学科2006年卒
スウィンバーン大学

専攻:コミュニケーション・デザイン(BA)


卒業展
大学生活!


ついに3年と半年の留学生活も幕を閉じようとしています。2006年の6月にオーストラリアに着いた時は、なかなか自分の思い通りに言いたいことを伝えることができず何度も苦い思いをしていて「本当に大学で授業が理解できるのだろうか?卒業なんてできるのかな?」と不安ばかりでしたが、、、月日が流れるのは本当に早いものです。

大学に入ってからも言葉の壁はありましたが、出る課題がとても興味深いものばかりでもっと色々なことが知りたい、もっと沢山のことを学びたい!という好奇心が不安を見事にかき消してくれました。

毎日毎日、積極的に人と話したり図書館に行ってリサーチをしたりと忙しい日々を送っていました。国際色の豊かな大学ということで色々な国の学生が大学で学んでおり、違う環境で育ち違う価値観を持った友達とデザインやアートの話をするのはとても勉強になりましたし、将来の仕事の参考にもなりました。

学校では3割位の学生が他の国から来ていて7割はオーストラリア人でした。それにしてもオージーの気さくさと言ったら!とってもフレンドリーで違う文化に興味を持っている人からは、よく日本のデザインについて聞かれました。大学時代でできた友達は将来一緒に仕事がしたい人達ばかりです。みんなとても才能があり色んなことを考え理解していて、見習いたいことが沢山です!そして私自身、皆に負けないようにこれからも勉強を続けていきたいと思います。



ガレッジセールオーストラリアでの生活

私の住んでいるメルボルンという街は発展途上都市であり、常に変化を遂げています。そして沢山のアーティストやデザイナーが集まる場所でもあり、様々なインスピレーションがそこら辺にごろごろと転がっている感じで、デザイン学生としてはまさに宝の山のような場所でした。

メルボルン自体、国際都市ですので常に違った文化の良さがうまく混ざり合い、アートデザインだけでなく、フードや音楽なども新しい物を作り出しています。街自体がとてもクリエイティブ。毎週末にはアーティストマーケット、ミュージックフェスティバル、ガレッジセールがあちらこちらで開催されていてつくづくオーストラリア人は人と接して楽しむことを得意とする人種だなと思いました。


晴れた日のサイクリングでもオーストラリアに住んでいるからにはやはり大自然を楽しみたい!!広いオーストラリアでは違う都市に行くには飛行機が一番速く、しかも安いので休みを見つけては友達と貧乏旅行をしたり、他の都市に住んでいる友達に会いに行ったりしていました。

オーストラリアの晴れている日は本当に気持ちがいいです。空は青く近いし、風もちょうどいい温度で吹いています。そんな日は一日かけてメルボルン中をサイクリングしていました。

新しい建築物を発見したり、古い建物を眺めたり、疲れたら川沿いの芝生で休憩したり、港で夕日を眺めたりと充実した一日が送れました。でも近年の地球温暖化によってオーストラリアの気候にも異変が起きています。40℃を超える日が一週間続いたり(本当に暑かった!)山火事が起きたりと私自身、肌で危機を痛感しました。ここメルボルンでも環境問題に興味を持っている人が多く、よくシティーで政府に環境問題を訴えるデモストレーションが行なわれています。

自転車でデモ

 

私も大好きなオーストラリアが異常な状態に陥ってほしくないのでよくデモに参加します。しかし日本のデモとは違いサンバのリズムや10人乗りの自転車などでデモをするので、デモというかお祭りみたいな感じです(笑)でもちゃんと訴えることは訴えますね。高校生くらいの若い子達も自分たちの国の問題についてちゃんと考えているのでとっても感心しました。

卒業式
今後は、、、

大学を卒業して、課題で忙しい学生時代にはなかった”自分と見つめ直す時間”ができ、将来について考えるようになりました。海外で勉強するということは日本で勉強することとは少し異なり、文化の違いや言葉の壁があり、同じテーマでも答えにたどり着くのにかなりの遠回りをしていたような気がします。

でもそれは自分にとってはとてもポジティブなことであり、遠回り中に様々な情報が得られ、それについて独自の意見を持つということが身に付いたと思います。


大学で中が良かった友達そして海外から日本を客観的に見るようになってから、日本が本当に美しく素晴らしい国だと分かりました。そのような日本に生まれた私はオーストラリアにデザインを勉強しに行ってもデザインに対する考えは完璧日本人だったと思います。

そんな私の日本のデザインに対する情熱とオーストラリアで学んだ楽しく生きる方法や環境問題の今後の課題、メルボルンのクラフト技術のレベルの高さをうまく調合した新しい梶原式のデザインについて今後はやっていきたいと思います。

場所はまだ分かりませんが基本的に私はフットワークが軽い方なので(笑)「これだ!」と思ったモノがあれが世界中どこでも飛んでいきたいと思います。  

 

 

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