Q エアラインの仕事に就きたいと思ったきっかけは?
A マレーシアで高校卒業までの10年を過ごし、将来やりたい事も決まらないまま日本に戻ってきました。日本に居場所がないような気がして悩んでいた時に、母が「将来どうするの?せっかく海外で得たものがあるのに、それを活かさないともったいないんじゃない」と言ってくれた一言で改めて自分の進路について考え始めました。国際的な仕事に就いて海外の色々な国に行くのが夢でしたし、空港や飛行機に乗るたびにいつもワクワクした気持ちになれたので、自分がやりたいのはこれかな、と思いました。
Q エアライン科を選んだ理由は?
A 日本の大学は行く気が無かったんです。学生たちが遊んでいる印象がありましたし、自分のやりたい事が決まらないのに大学に入っても周りに流されてしまう気がして。語学系の専門学校を母がピックアップしてくれて、その中でもJCFLは先生がとても熱心に話を聞いて下さったんです。校舎が新しくて周りの環境も良かったし、家からも通いやすかったので、決めました。
Q JALスカイサービスのグランドスタッフを志望した理由は?
A 父が‘航空会社はJALしか使わない’と決めていて、1年に1度日本へ帰国する時にはいつもJALの飛行機だったので、一番親しみがあったんです。エアライン業界、というとすぐにキャビンアテンダントが浮かびますが、実はグランドスタッフの仕事があるからこそ成り立っている部分が多くあるので、自分は縁の下の力持ちとして航空業界全体を見渡したいと思いました。
Q エアライン科で学んだことで就職活動に役立ったことは?
A 日本人としてのマナー、言葉遣い、立居振る舞いです。マレーシアで普通にやっていた事なのに日本では「ダメでしょ」と言われることが多く、ギャップが大きかったんです。エアライン科で1つ1つ教えて頂き、そのギャップが大分埋まりましたね。メイクも、マレーシアではほぼスッピンだったので全然わかりませんでした。特に、エアラインという特殊な業界でのメイクを基礎から教えて頂けたのはとても良かったです。
Q 将来の夢、今後の目標は?
A 仕事が始まるまでにまだ時間があるので、残りの学生生活で英語の勉強に力を入れたいです。また、これから中国・韓国のお客様も増えてきているので、語学の勉強もはじめようと考えています。‘次に何ができるか’と常に考えながら努力していきたいです。仕事で経験を積みながら、一般常識や日本の地理などの知識を増やして仕事の幅を広げていきたいと思います。
Q 日本のエアライン業界で働くことを考えている帰国子女の人へのメッセージ
A 語学のレベルやバックグラウンドは様々だと思いますが、英語だけをアピールすることを考えるのではなく、日本人としてのアイデンティティやたしなみを持つこと、日本の文化を知ることが大切だと思います。私は中学2年からの5年間をインターナショナルスクールで過ごし、日本の教育が抜けていることが就職の際とても不安でした。でも、エアライン科の『一般常識』の授業でその点を補うことができ、足りない部分をこれからも勉強していこうと思っています。みなさんも、語学力や海外経験などの強みを活かしつつ、日本人としてのマナーや教養を身につけていけたらいいかと思います。