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2011.1.11.
フランス短期留学レポート
芸術と美食の都パリで語学研修&ホームステイ♪
「アジア・ヨーロッパ言語科 フランス語+英語専攻」では毎年約2週間のパリ短期留学を実施。ホームステイをしながら語学学校でフランス語を学び、現地の人との交流や街歩きなどパリの生活を満喫できる充実のプログラムです!
ヨーロッパの美術に魅せられ、いつかフランスの大学で美術史を学ぶのが夢!という石井くんに、短期留学中の話や、JCFLでの学生生活について聞きました。


学生たちは、フランス語を学び始めて約4ヵ月で海外研修にチャレンジします。フランス語を初心者レベルからスタートする学生が大半ですが、「憧れの国で学生生活を体験する」という目的意識が、入学当初からフランス語学習のモチベーションUPにつながっています。また、現地の生活や国民性、伝統あるフランス文化を体感できるのも大きな魅力。現地での体験をきっかけに、後期から始まるヨーロッパ文化についての授業にも知的好奇心を持って取り組むことができます。

そしてこの研修は、英語の重要性に気づく機会でもあります。現地では主にフランス語を使いますが、留学生同士のやり取りなどフランス語でどうしても通じ合えない時に助けとなるのが、世界共通言語である英語。学生たちは、フランス語と英語をバランスよく学ぶことの大切さを実感し、就職や進学にさまざまな目標を持って帰国します。




理系大学への進学を目指していた高2の冬、修学旅行で訪れたイタリアで数々の名画の美しさに圧倒され、進路を180度転換!美術史研究で名高いフランス留学を目標に、国内大学のフランス語学部を受験するも失敗。やむなくスペイン語を学び始めたが、フランスへの思いを断ち切れず大学を中退。フランス留学は一度きちんと就職してお金を貯めてから…と決意し、就職実績が高く、フランス語を少人数制で学べるJCFLに入学。

ユベール先生から学ぶフランス語会話。
少人数制だから上達が早い!

大学でスペイン語を1年ほど勉強していたので、何となく単語や文法が似ているフランス語は、会話か文章から意味を推測することができるんです。でもフランス語は独学で少ししか勉強したことがなかったので、JCFL入学時は、自己紹介やカフェでの注文が少しできる程度でした。

入学してからは、フランス人のユベール先生の会話の授業が豊富で、クラスの人数も十数人なので、フランス語を話す機会がたくさんあります。授業の初めに、ユベール先生が「週末は何したの?」などと話を振ってくださるので、自分のことや日常的な表現は自然と話せるようになってきました。また、文法や発音は、フランス留学経験のある豊島先生がしっかりと基礎から教えてくださっています。短期留学前に、フランス語検定5級に合格しました!

この短期留学の一番の目的は、パリの美術館巡り!オルセー美術館にオランジュリー美術館etc、魅力的な美術館がたくさんありますが、特にルーブル美術館は、毎日行ったらいくらかかるか計算していたほど(笑)。絵画の背景にあるストーリーを感じるのが好きで、特に宗教画はいろいろな想像をかき立てられます。




ホームステイ先は、フランス人の老夫婦。
おいしいフランス家庭料理で温かく迎えてくれました。


ホームステイ先は、おじいちゃんとおばあちゃんの二人暮らし。初日は緊張し過ぎて、交わした言葉は「ボンジュール(こんにちは)」だけ(笑)。ユベール先生以外のフランス人と接するのは初めてだったんです。
2日目、会話のきっかけを探していると、本棚に美術の本が並んでいるのを発見。おばあちゃんは現役で美術史を学んでいる学生さんということが分かり、すっかり意気投合しました!
とても優しくて、僕が意味を理解していない時はゆっくり話してくれたり、「学校で過去形を勉強したよ」と話すと、「今日の会話は全部過去形にしてみましょう」と復習を手伝ってくれたり…。宿題があるとおじいちゃんも一緒に考えようとしてくれるのですが、気づくと考え込んだポーズのまま眠りに落ちていて、家族みんなで大笑いということもありました。いろいろなフランス家庭料理も作ってくれて、クスクス(小麦粉から作る粒状の食べ物)やラタトゥイユ(夏野菜の煮込み料理)は本当においしかったですね〜!




語学学校のクラスメイトは、世代も国籍もさまざま。
いつの間にかフランス語で交渉できる力も身につきました!


滞在中は、午前中に語学学校があり、その後は自由時間でした。最初は授業が午後に入っていたのですが、美術館をたくさん回りたい僕にとっては、授業が午前にある方が都合が良くて、事務局と交渉して変更してもらったんです。今思うと不思議ですが、説明も交渉もすべてフランス語でできました。個人の事情や意思を大切にしてくれるところは、やはり個人主義の国・フランスだなと感じましたね。

語学学校では、イタリアやノルウェー、アイルランド、アメリカ、ブラジル等、さまざまな国に友達ができました。年齢や職業もいろいろで、僕が最初に仲良くなったのは78歳のアメリカ人のおじいちゃん。パティシエ(菓子職人)の修行に来ている人もいました。

授業では、日本との違いがいろいろあって面白かったですね。発言しないと欠席扱いになってしまうので、理解できたことも分からないことも、とにかく声に出すことが大切。自己主張の大切さを感じましたね。
最初のクラスが会話中心だったのに対して、途中からのクラスは、自分の実力よりもレベルが上の作文やプレゼンテーション中心のクラス。しょっちゅう顔を真っ赤にして怒る一見怖い先生でしたが、必死で食いつけば熱心に応えてくださる方で、最後はとても仲良くなりました。最初の頃は読めなかった広告の文面がいつの間にかスラスラ読めるようになっていたり、ホストファミリーとの会話に不自由しなくなったり、と力がついたことを実感できました!




自由時間は大好きな美術館めぐり。
映画「アメリ」に登場したパリの街角も訪れました。


自由時間は、大好きな美術館や美術書を買いに行ったり、今後留学する時のために大学の見学に行ったりしました。もちろん、エッフェル塔やベルサイユ宮殿などの観光地も回りましたし、映画「アメリ」の舞台を訪れたりもしました。

一番の遠出は、パリから片道4時間の小島に築かれた修道院「モン・サン=ミシェル」。世界遺産の1つで、潮の満ち干きによって小島へ続く道が消えたり現れたりすることで有名です。僕はモン・サン=ミシェルの近くにある、昔海賊たちが住んでいたといわれる街に前日からステイし、1日かけて観光を楽しみました。ちなみに、この海賊の街も雰囲気たっぷり。城壁に囲まれていて、隣に浮かぶ小島のように見える要塞には潮が引いた時だけ道が現れ、歩いていけるんです!
モン・サン=ミシェルは本当にきれいで、食事もおいしかった!名物がフワフワのオムレツなのですが、シーフードの盛り合わせやマッシュルームなどソースを選べるんです。海が一望できるテラス席に陣取って優雅なランチを楽しみました。





「個人主義」のイメージとのギャップ。
見知らぬ人同士でも、笑顔や挨拶があふれる生活。


短い期間でしたが、フランスで過ごしてみて、フランスの人も生活も自分に合っているなあと感じました。よく言われることですが、フランスは個人主義。一人ひとりの個性や自由を大切にしてくれるということを、いろいろなシーンで感じました。でも個人主義といっても冷たい感じはしなくて、フランスは見知らぬ人同士でも笑顔で挨拶をし合うんです。エレベーターを降りる時にも「よい1日を」と言って爽やかに去っていく。あちこちに微笑みが溢れていて、「いいなあ」と思います。もっとフランス語を上達させたいという気持ちが強くなりましたね。
実際、研修を終えてから、フランス語がよく聞こえるようになりましたし、話しかけられた時に自然とフレーズが口から出るようになっていたんです!!これから就職活動が始まりますが、英語やフランス語が少しでも使える仕事につければと思っています!



ポンと現地に放り出された時、困らない語学力が身につくのは…JCFL!


語学を勉強したい人にとって、JCFLで学ぶのと、大学で学ぶのと、何が違うのかというところは気になるところだと思います。大学で語学を学んだことのある僕が感じるのは、大学は語学を研究対象として学びますが、JCFLは語学を使いながら学ぶところだということ。ポンと現地に放り出された時に、使える語学力が身についているのはJCFLだと思います。しかも、フランス語と同じように、実用的な英語も学べるカリキュラムになっているので、就職に関しても強みになるはず!

そして、せっかく語学を学ぶのだったら、「まだできないから」と現地に行くことをあきらめるのではなく、ぜひ飛び込んでいってほしいです。そこから見えてくるものや気づくこと、得るものがたくさんあると思います!
      

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