毎週金曜日、現地のボランティアの方達による英会話向上のための留学生交流会『English Corner』に参加しているのですが、ここでは月に一度、日帰りのバス旅行を計画してくれます。そして、ウィリアム・シェークスピアの洗礼日である4月26日には、彼の生誕地、Stratford-Upon-Avonを訪れ、シェークスピアの誕生日パーティに参加し、5月6日には、南西ウェールズの美しい3つの街を訪れるバス旅行に参加しました。今回の旅行では、私のイギリスでの故郷である、南西ウェールズの魅力についてレポートしたいと思います。
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St. David’s Cathedral
St. David'sは南ウェールズの西端に位置する、イギリスで一番小さな都市です。西端にある街ですが、南ウェールズの真ん中ほどにある、私が住んでいるスウォンジーからは、バスで1時間半程で着いてしまいます。ウェールズの小ささを実感しました。
町並みはおとぎ話の世界のようです。この町にあるSt. David’s Cathedral は中世に建てられた大聖堂です。昔、’St. David’sに巡礼に行く事は、ヴァチカンに巡礼に行くことに等しい’と言われた、神聖な場所です。まさに一番小さな都市にある、大きな大聖堂です。
この大聖堂は、浅い谷に建てられていて、大聖堂の背景には遠くに広がる山や陸が目に入り、とても美しい大聖堂です。歴史的にも重要で、ウェールズの守護聖人である、聖デイヴィッドが、6世紀頃にこの大聖堂の付近に修道院を立てたことに始まるようです。
大聖堂の中には、13世紀の聖堂や14世紀の騎士の墓などが残っています。歴史を勉強している私にとって、この大聖堂はとても魅力溢れる場所でした。
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Pembroke Castle
St. David’s の後に訪れたのが、ペンブローク城です。このお城も中世に建てられたものですが、城の基礎の下には巨大な洞窟があり、はるか昔、中石器時代(約12,000B.C.−5,000B.C.)から、人々がこの場所を使っていたようです。そしてローマ人がブリテン島に入植した時もこの洞窟を使い、さらにノルマン人が1093年頃にウェールズを侵略した時には、この洞窟は食糧や、船をしまう倉庫として使われていたようです。そして、その後洞窟の上にノルマン人が木材で作った城が、今の城のもとになったということです。
城の一番高い塔から眺めたペンブロークの町並みも、魅力的でした。城の横には川が流れ、沢山の白鳥が泳いでいました。
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Tenby
この旅行の最終目的地であるテンビーは、ウェールズのリゾート地です。町並みはまるでイギリスというより、地中海を思わせるようです。ビーチが美しく、天気が良かったこの日は、沢山の人たちが浜辺で楽しんでいました。
ここで私が楽しんだのは、ムール貝を取ることです。この浜辺には岩場もあり、その洞窟の中には沢山のムール貝がいました。しかも大きなムール貝が沢山です。私と友達で、沢山のムール貝を取って、この旅行の次の日に行った寿司パーティで、にんにくと白ワインを使った酒蒸しにして食べました。これがとてもおいしくて、大量の貝もすぐに食べつくされてしまいました。実は、ここ南ウェールズはこのムール貝で有名なようです。
と、このように歴史的な場所もあり、リラックスできる美しいビーチもある魅力的な南ウェールズの旅を楽しみました。



St. David’s Cathedral聖デイヴィッド大聖堂


