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カナダと国際関係学、そして平和
これから大学へ進学して、国際関係学を勉強したい方はたくさんいるかと思います。さて、国際関係学とは何を勉強するのでしょうか。日本外国語専門学校の提携校の中で、国際関係学を学べる大学はたくさんありますが、特にカナダの大学、マウント・アリソン大学を例に挙げてみますと、学習する科目は、政治学、歴史、経済、地理、人類学、宗教学、社会学など様々な分野を学んでいきます。また、国際関係の専門科目としては、なぜ、戦争や紛争が起こるのか、平和であるということは何なのか、国連のシステムはどのようなものなのか、国際開発の問題点は何だろうかなどを研究していきます。
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なぜ、今回「カナダなび」で国際関係学をお話ししているのかといいますと、カナダこそ国際関係学を学ぶにふさわしい国であると声を大にして(!)お知らせしたいからなのです。皆さんもご存知のように、カナダは治安がよく平和な国として有名ですが、まさに、平和主義国として世界のリーダーシップをとっています。アメリカのように大きな国でもなく、そうかといって小さな国でもなく、専門用語で「ミドルパワー」といいますが、多くの国と協調しながら平和を模索していく姿勢を保っているのです。例えば、「アメリカと中国」「日本とアメリカ」などのように2国間だけでの関係を重視するのではなく、多くの国と交渉をしながら外交を行っていますので、カナダは国連をとても重要視しています。実際に、アメリカがイラク戦争を開始したときにも、カナダの国連大使は、「カナダと国民は、平和的解決を望んでいる、アメリカのイラク攻撃には付いていかない」と述べ、国連で多くの国から支持を得ました。
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カナダがどのように平和を大切にしているのかというと、二つ例が挙げられると思います。ひとつは、1956年から1957年にかけて、スエズ運河のエジプト国有化をめぐって紛争が起こったのですが、イギリス、フランス、イスラエル、アメリカを巻き込んでの紛争になりました。そこで、カナダの当時の外務大臣であったピアソン氏がPKO(国際連合平和維持活動)を提案し、紛争もおさまり、ノーベル平和賞を受賞しました。余談ですが、ピアソン氏は後に14代首相になり、現在のトロントの空港は彼の名前にちなんで、「トロント・ピアソン国際空港」と名づけられています。また、アイスホッケーの最優秀選手に「ピアソン賞」が贈られることからも、平和を愛したピアソン氏が国民に尊敬されていることがよくわかります。
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もうひとつの例は、「オタワ条約」〜対人地雷禁止条約〜が、1996年カナダの首都のオタワで国際会議が開かれ、翌年締結されました。この地雷禁止国際運動キャンペーン(ICBL)とコーディネーターのジョディ・ウィリアムズさんはノーベル平和賞を受賞しました。ジョディさんはアメリカ人なのですが、残念ながら、アメリカ、ロシア、中国はこの条約を批准していません。(1999年にジョディ・ウィリアムズさん
はJCFLに来校され、在校生に講演して下さいました。)以上のように、カナダは、多くの国との平和を望み、国連加盟国の中で平和維持活動に全て参加しているただひとつの国です。国際関係学を学ぶのにとてもふさわしい国だと思いませんか。
カナダ留学科学科主任
山口先生
自身も留学経験があり、これまでたくさんの学生たちをカナダやアメリカに送り出してきたベテラン。
Canada なび
vol.1 カナダのメープル
vol.2 「赤毛のアン」とPEI
vol.3 国際関係学と平和
vol.4 ドーナツ&コーヒー
vol.5 カナダの中のフランス
vol.6 カナダの建国記念日カナダデー
vol.7 カナディアンジョーク
vol.8 氷上の格闘技、アイスホッケー
vol.9 オリンピック開幕で注目のバンクーバー
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