![]() あなたのカナダのイメージ、大自然と寒い国・・というところでストップしていませんか?? ![]() ナビゲートします♪ |
氷上の格闘技、アイスホッケー
アイスホッケーといえば、カナダの国技ですね。ほとんど宗教化していると言っても過言ではないでしょう。カナダ人男性ならば(もちろん女性も)土曜日の夜にはテレビの前でお祈りをしてしまいます。と、いうのも、高視聴率番組Hockey Night in CanadaがNHL ( National Hockey League 全米プロアイスホッケーリーグ)の試合を放送するのです。
アイスホッケーのルールを簡単に説明すると、1チーム6人でプレーし、敵のゴールにより多くパックを入れたチームが勝利するというゲームです。氷上の格闘技と言われるだけあって、プレーヤーたちの動きは俊敏で、また、スティックで弾かれるパック(直径7.62cm、厚さ2.54cmの硬質のゴム製)も時速160kmになることもあり、実際にリンクで見ると、スケート靴を履いたプレーヤーのぶつかり合いも連続し、かなりの迫力で試合が運ばれることがわかります。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
アイスホッケーで外せないトピックは、何と言っても「スタンレー・カップ」でしょう。
スタンレー・カップは、NHLのプレーオフトーナメントで優勝したチームに与えられる優勝杯です。2009年は、ピッツバーグ・ペンギンズが獲得しており、カナダのチームは、1993年のモントリオール・カナディアンズが優勝して以来、スタンレー・カップは国境を越えていません。頑張れ、カナダ!(余談ですが、モントリオール出身のセリーヌ・ディオンがモントリオール・カナディアンズのオーナーになるかもしれない、というニュースが2009年4月に流れました。)
スタンレー・カップは、もともと、1892年にカナダの総督であったスタンレー卿によって優勝チームに与えられたことから始まりました。この優勝杯そのものにもたくさん逸話があり、その中には・・・
1.1906年、モントリールのクラブチームが写真店へ持っていき、記念写真を撮った後、写真店へ置き忘れてしまったところ、何も知らないおかみさんがスタンレー・カップにゼラニウムの花を植えてショーウィンドーに飾られていたところを発見。
2.1905年、オタワ・シルバーセブンのプレーヤーが凍ったリドー運河に向かって、カップをサッカーやラグビーのようにパントキック(手から落とし地面に付く前に蹴り上げる)で蹴り飛ばした。カップは、翌日凍った運河の上で発見。
3.1927年、オタワ・セネターのキング・クランシーはスタンレー・カップを、ダイレクト・メール、筆記用具、ガム、葉巻などを収納する便利な容器として使っていた。
など伝えられています。無残な、みじめな使われ方をしてきたスタンレー・カップですが、プロチームはやはり、この優勝杯を目指し、チャンピオンシップに勝負を賭けているのです。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
現地アイスホッケー事情について、カナダに留学中の先輩たちのコメントをご紹介します。
* はなさん、
「以前住んでいた家のホストファザーがホッキー(英語ではこのように発音します)をテレビでよく見ていました。プレーはせず、氷上で喧嘩するためだけの選手がいるって聞いた時は驚きました(笑)ホッキーのユニフォームを私服として着ている先生もいたりします。」
* すみえさん、
「プロの公式の試合のチケットは高いけれど、若い人たちがプレイする試合は5ドルぐらいで見られます。会場は寒いのでホットチョコレートとかホットドッグを食べながら観戦します。ホストファザーが冬に連れて行ってくれると約束したので楽しみです。」
* ゆかさん、
「とにかく勢い、スピードがあり迫力満点だったのを覚えています。壁に衝突したり選手同士でぶつかり合ったりすると音もすごく響きますしね。途中で選手同士が喧嘩した時が、会場が一番盛り上がっていました(笑)私たちが見た試合では、途中で地元のアイスホッケーチームに所属している子供達が出てきてミニゲームをしていました!その姿がとても可愛くて★でもゴールを決めていた子もいてびっくりしました♪」
* まなさん、
NHLのシーズンが始まると、試合のある水曜・土曜日はバスの行き先表示部分にも応援メッセージが出たりと盛り上がってます。 試合はとにかく喧嘩が多くて、見てる観客も大盛り上がりです。笑
最前列でみると本当に迫力があるらしいですよ。試合を見に行けないカナディアンはみんな大抵家のテレビの前で応援してます。まぁバンクーバーのカナックスは超弱いんですが。苦笑
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
最後に、冷たい氷上でも心温まる話を。クリスマス・シーズンのホッケーの試合で見られるのが、テディベア・トスです。観客はテディベアを持参してアリーナに集まります。ホームチームが1点ゴールしたところで、観客たちはテディベアをリンクに投げ入れます。1回のテディベア・トスで15,000〜20,000個ものベアちゃんたちが氷の上をすべり集まります。これは、病院にいる子供たちへのクリスマス・プレゼントになったり、恵まれない子供たちへ贈られたりするのです。
いよいよ、2010年2月12日からバンクーバーで冬季オリンピックが始まります。アイスホッケーも競技種目になっていますので、注目してみてくださいね。
カナダ留学科はこちら!
カナダ留学科学科主任
山口先生
自身も留学経験があり、これまでたくさんの学生たちをカナダやアメリカに送り出してきたベテラン。
Canada なび
vol.1 カナダのメープル
vol.2 「赤毛のアン」とPEI
vol.3 国際関係学と平和
vol.4 ドーナツ&コーヒー
vol.5 カナダの中のフランス
vol.6 カナダの建国記念日カナダデー
vol.7 カナディアンジョーク
vol.8 氷上の格闘技、アイスホッケー
vol.9 オリンピック開幕で注目のバンクーバー
☆留学説明会はこちら>