寮での生活
アメリカに来て3ヶ月が経ち、今は大学生として毎日忙しい生活を送っています。大学へ入学するにあたり、環境にも大きな変化がありました。語学学校に通っていた2ヶ月間はフィリピン人のホストファミリーの家にステイしていたのですが、今は大学の寮に住んでいます。私の部屋は4人部屋で、一つの部屋に一人ずつ机・ベッド・箪笥があるというだけで特に仕切りもなく、部屋にいる時は常にルームメートと顔をあわせている状態です。最初は彼女達が何を話しているのか全く分からず、間違った英語を話すのが怖くてほとんど話もしませんでしたが、最近は英語も聞き取れるようになり、会話もするようになりました。しかし、毎日英語を練習できるという利点はありますが、やはりみんな育った環境が違うので、大変な事もあります。最近は安眠ができずに精神的にも肉体的にも疲れていますが、基本的に彼女達のパーソナリティは好きなので、これも文化の違いを受け入れるための試練だと思って頑張っています。
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授業
私はグラフィックデザインを専攻しているのですが、今学期は英語のクラス、2D&3Dデザイン、Desktop Design, Basic Drawing Skills, Color Theoryの5つのクラスを取っています。
英語のクラスでは映画を見たり、本を読んだりして、それに対してエッセイを書くという感じです。エッセイを書くのに非常に時間がかかり大変な事もありますが、大学のtutoring centerなどを活用しています。
2D&3Dデザインのクラスでは、コンピューターを使ったデザインだけに頼らずに、自分でスケッチを描き、イメージを固めて自分の手でものを作るという事もしています。このクラスでは、まずクライアントの立場から物を見て、そこから自分のデザインを引き出していきます。
Desktop Designでは、Macの使い方を基本から教えてもらえます。今はphoto shopというソフトの使い方を習っています。
私は今までMacを使ったこともなく、先生の話している事を聞き取るのにも必死でしたが、クラスメートに助けてもらったりして、今ではだいぶ仕組みが分かってきました。
Drawingも私は全く習った事がなかったのでとても不安でしたが、このクラスでは本当に初歩から教えてくれるので安心しました。上手く描けずに落ち込むこともありますが、drawingは何回も練習するという事が大切だと思います。デザインをする上でもdrawing(スケッチ)は欠かせないので、このクラスは本当に役に立ちます。クラスも少人数で、他の人の目を気にする事無く、自分の絵に集中できるのも利点です。
Color theoryのクラスは、テキストを読んで単語を覚えるというような授業ではなく、実際に自分で絵の具を使って色を塗ったり、色から連想する形を自由にデザインしたりと、日本の授業形式とは大分違うと思います。普段何気なく目にしている色にも、考えてみるととても深い意味があったりして、今までは考えた事もないことを扱ったりするので、とても興味深く面白い授業です。
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忙しい毎日、それでも頑張ります
アートのクラスでは、何故自分がこの形を使ったのか、何故この色を選んだのかなど、作品の全てに対してはっきりとした理由が必要になり、自分のイメージを言葉で説明するのが難しかったり、発想が浮かばずに詰まってしまう事もありますが、やはり良いものが出来上がり、みんなが評価をしてくれたときには、一生懸命取り組んで良かったと心から思います。
大学の授業が始まって約1ヶ月。当初は授業についていくのがとても大変で、何回も先生に確認したり、課題を終わらせるのにも周りの人よりも大幅に時間がかかってしまったりと、辛い事も多かったのですが、今では段々と授業にも慣れてきました。忙しい毎日はこれからも変わりそうにありませんが、色々なものに触れて常に刺激を受けて良い作品を作っていきたいと思っています。



